ウィリアム・ロス・アシュビー: Intelligence Amplification
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/29 09:27 UTC 版)
「知能増幅」の記事における「ウィリアム・ロス・アシュビー: Intelligence Amplification」の解説
「知能増幅(Intelligence Amplification)」という用語は、ウィリアム・ロス・アシュビーが著書 Introduction to Cybernetics(1956年)で使った "amplifying intelligence" という言葉が元になっている。関連する考え方は人工知能の代替案として Hao Wang が示した。 14/7. 知能の増幅。… S.13/8 で選択が増幅されることを示した。「問題解決」の大部分(おそらく全体)は適切な選択の問題である。例えばパズルの本を見てみよう。ほとんどの問題は次の形式に帰着する。すなわちある集合から1つの要素を選択すること、である。…実際、遊びであっても真剣であっても、解決のために適切な選択をする必要がない問題を考えることは難しい。 「知能」を測るテストの多くも被験者の選択の適切さについて点をつけている。…従って「知能」が「適切な選択をする能力」であると言うことも不可能ではない。実際、問題に対して適切な選択をする高い能力を示す(難しい問題に対して常に正しい答えを返す)ブラックボックスがあったとき、それが「高い知能」を示していることを否定することはできない。 そうであれば、また選択の増幅が可能であることも示したことから、知能を物理的な力のように増幅するという考えが導かれる。脳の能力が遺伝子パターンによって規定されないとするなら、知能増幅を否定することはできない。従来と違うのは、それを意図的、意識的、合成的に行うという点だけである。 —Ashby, 1956, 171-172.
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