インテリア_(映画)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > インテリア_(映画)の意味・解説 

インテリア (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/16 18:20 UTC 版)

インテリア
Interiors
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
製作 チャールズ・H・ジョフィ
ジャック・ロリンズ(クレジット無し)
製作総指揮 ロバート・グリーンハット
出演者 ダイアン・キートン
撮影 ゴードン・ウィリス
編集 ラルフ・ローゼンブラム
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開 1978年8月2日
1979年4月14日
上映時間 93分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $10,000,000[1]
興行収入 $10,432,366[1]
前作 アニー・ホール
次作 マンハッタン
テンプレートを表示

インテリア』 (Interiors) は、ウディ・アレン監督・脚本による1978年のアメリカ映画である。

ストーリー

ロングアイランドの海岸沿いの瀟洒な家に住む富裕な実業家アーサーは、高名なインテリア・デザイナーであるイヴとは結婚30年を迎え、3人の娘たちは、それぞれ独立していた。長女のレナータは売れっ子の女流詩人だったが、売れない作家の夫フレデリックとの間はうまくいっていない。次女のジョーイも作家で姉にライバル意識を持っており、映画作家の夫マイクと都心に住んでいた。三女フリンは恵まれた容姿と肢体を活かして女優として活躍していた。高慢で自分勝手な性格のイヴは人の思惑に構わず行動するので何かとトラブルの種を撒いていた。

ある日アーサーは娘たちとの朝食の席で目の前にいる妻に対し別居を宣言する。自分の美意識と創造力で家庭の主のように振る舞ってきた妻の姿に耐えられなくなった、というのだ。やがてアーサーが出ていく前にイヴは独りひっそりと家を出て行った。すでに精神的に不安定になっていた彼女はこの別居によって症状が悪化。その奔放さに振り回され続けていた娘たちだが、さすがに一人で暮らす母親に同情し細やかな気遣いを示すがイヴの憂鬱は深まり、遂にガス自殺を図った。一命はとりとめたがイヴにとっては傷心の日々が続き、娘たち自身もパートナーとの関係に悩みがあり、それはイヴへの気遣いとも絡んで事態を複雑化していく。

一方ギリシャへ旅行へ出かけたアーサーは、レナータの家で開かれたパーティーに旅先で知り合ったパールという女性を連れて来た。パールは勝気そうだが常識的でイヴとはまるで正反対のタイプだった。アーサーはパールとの再婚の意向を娘たちに伝える。反対を押し切りアーサーが正式にイヴとの離婚を申し立てパールと結婚した。父の願いを入れて結婚式に列席した三人の娘たちは、式後の空虚なパーティーで複雑な心境を隠すことができなかった。その夜、イヴが一同の寝静まったロングアイランドの家にそっとやって来て、夜明けの海に憑かれたように入っていく。ジョーイが気がついて救出しようとするが、もはや遅かった。葬式の朝、三姉妹の胸には様々な思いが渦巻き海を見つめるのだった。

キャスト

※括弧内は日本語吹替(初回放送1984年11月2日 TBS『金曜ロードショー』)

受賞・ノミネート

部門 候補 結果
アカデミー賞[2] 主演女優賞 ジェラルディン・ペイジ ノミネート
助演女優賞 モーリン・ステイプルトン
監督賞 ウディ・アレン
脚本賞 ウディ・アレン
美術賞 メル・ボーン、ダニエル・ロバート
ニューヨーク映画批評家協会賞[3] 助演女優賞 モーリン・ステイプルトン 受賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞[4] 助演女優賞 モーリン・ステイプルトン 受賞
英国アカデミー賞[5] 助演女優賞 ジェラルディン・ペイジ 受賞
新人賞 メアリー・ベス・ハート ノミネート

出典

  1. ^ a b Interiors”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年9月18日閲覧。
  2. ^ The 51st Academy Awards (1979) Nominees and Winners”. 映画芸術科学アカデミー. 2012年9月18日閲覧。
  3. ^ 1978 Awards”. ニューヨーク映画批評家協会. 2012年9月18日閲覧。
  4. ^ 4TH ANNUAL”. ロサンゼルス映画批評家協会. 2012年9月18日閲覧。
  5. ^ 1979年 英国アカデミー賞 IMDb 2017年7月28日閲覧。

外部リンク


「インテリア (映画)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「インテリア_(映画)」の関連用語

インテリア_(映画)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



インテリア_(映画)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのインテリア (映画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS