インタープリター実行と仮想機械によるイメージファイル実行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 14:56 UTC 版)
「GNU Smalltalk」の記事における「インタープリター実行と仮想機械によるイメージファイル実行」の解説
GNU Smalltalkはフロントエンドとして対話的に実行できるインタープリター(通訳機能)を備えており、代表的な起動コマンドであるgstを引数なしで起動するとSmalltalkの式をインタープリター実行できるシェルが起動する。このシェルは補完機能も備えておりメッセージ式や変数名を途中まで入力すると補完することができる。gstの引数にソースコードを指定するとそのソースコードを実行する。このフロントエンド(gst)の動作からインタープリターとして実装したSmalltalkと誤解されることがあるが、プログラムを実行する本体はその他のSmalltalk環境と同じでイメージファイルに格納した中間言語を仮想機械が実行する仮想機械方式になっておりインタープリターではない。Smalltalk環境は一般的に実行中に入力されたソースコードを中間言語に翻訳してから実行するという機能が備わっているがインタープリター実行やソースファイルの実行はその機能を利用してフロントエンドだけで実現している。仮想機械そのものは実行にイメージファイルしか必要とせず、gst-loadのようなイメージファイルだけを使う起動コマンドではソースファイルを指定せずに起動することができる。ソースコードを指定した起動ではソースコードを一旦中間言語に翻訳するためイメージファイルをだけを指定した起動より若干遅くなる。
※この「インタープリター実行と仮想機械によるイメージファイル実行」の解説は、「GNU Smalltalk」の解説の一部です。
「インタープリター実行と仮想機械によるイメージファイル実行」を含む「GNU Smalltalk」の記事については、「GNU Smalltalk」の概要を参照ください。
- インタープリター実行と仮想機械によるイメージファイル実行のページへのリンク