イフィクラテースのペルタスタイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 08:18 UTC 版)
「ファランクス」の記事における「イフィクラテースのペルタスタイ」の解説
紀元前390年、アテナイの将軍イフィクラテス(イピクラテス)は、本来は補助戦力でしかなかった軽装歩兵(ペルタスタイ)を用い、レカイオンの戦いでスパルタの重装歩兵を機動力を活かして打ち破った。その経験を踏まえ、従来の重装備の甲冑と短槍を装備したファランクスから、比較的軽装で機動性を増したファランクスへと大きな軍制改革を行った。 金属製のすね当てを廃止してくるぶしまでのブーツに変え、盾は大盾から小型の盾を腕に装備するようにし、盾から紐を伸ばして首にかけるようにした。鎧が軽装になったことによる不利は、槍を3メートルほどの両手で扱う長槍にかえてリーチを延ばすことによって補完した。長槍を構えると、ちょうど盾が前を向くようになっている。 この装備の変化は後のマケドニア式ファランクスに大きな影響を与えたと言われている。。
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