イソクリシス目(Isochrysidales)の円石藻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 10:20 UTC 版)
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全てノエラエラブダス科(Noelaerhabdaceae)に含まれる。現生種としては3属が知られる。 Genus Emiliania エミリアニア属 およそ20万年前に Gephyrocapsa 属から分岐したとされる新しい属。現生の E. huxleyi は最も有名な円石藻であるが、既に化石種となった種も存在する。E. huxleyi :最大のバイオマスを誇る円石藻であり、しばしばブルームを形成する。多くの亜種が知られている。本種のゲノムプロジェクトも進行中である Genus Gephyrocapsa ゲフィロカプサ属 日本近海で良く見られる円石藻。Emiliania 属と非常に近縁で、両者の18S rRNA配列およそ1800bpは完全に一致する。円石にブリッジと呼ばれる構造を持つ点が最大の特徴である。G. oceanica :最も普通な種。 G. ericsonii :G. oceanica よりも小型で外洋を好む。沿岸域での出現は稀。 G. muellerae :大型の種。G. oceanica より重厚な円石を形成する。 G. protohuxleyi :名前の通り、Emiliania と Gephyrocapsa の中間的な形態を示す種。ただし、これが Emiliania 属の直接の祖先であるという証拠はない Genus Reticulofenestra レティキュロフェネストラ属 出現年代は上記2種よりも古く、これらの祖先であるとされている。大部分は化石種であるが、ただ一種 R. sessilis のみが現生種として残っている。R. sessilis :中心目の珪藻 Thalassiosira に集団で寄生する変わった円石藻。寄生性の円石藻はこの一種のみである。
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