アーケアメーバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 16:59 UTC 版)
次に検討の対象になったのはアーケアメーバ門で、その構成要素はエントアメーバ科、ペロミクサ科、マスチゴアメーバ科の3群である。まずエントアメーバ科は動物の腸管に寄生(または片利共生)しており、パラバサリアと同様に嫌気的環境への適応として二次的にミトコンドリアを喪失した可能性が問題となった。しかも1989年のリボソームRNA遺伝子を用いたごく初期の分子系統解析で、エントアメーバ科の赤痢アメーバが真核生物の基部に位置していないという結果が得られた。そこで1991年にエントアメーバ科が取り除かれた。続いて残る2群についても分子系統解析が行われ、いずれも真核生物の基部に位置しないことから1996年に取り除かれた。なお赤痢アメーバがかつてミトコンドリアを持っていたことは1995年に、ミトコンドリア由来のマイトソームを持っていることは1999年に示されている。
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