アンブロシウスの優位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 18:47 UTC 版)
「テッサロニカの虐殺」の記事における「アンブロシウスの優位」の解説
しかし、ミラノ司教アンブロジウス(日本正教会では「メラディオランの主教聖アムブロシイ」と記憶される)は、テオドシウス1世に何千人もの罪のない人々の流血につながった彼の行動について激しく批判した。そして、メラディオヌムの教会での教会会議を通してテオドシウス1世皇帝の有罪を宣告し、懺悔することを求める旨の書簡を皇帝に送った。また、アンブロシウスはさらに、皇帝がメディオラヌムの教会で礼拝に加わるのを拒否し、教会の中に入ることを阻止した。それは、事実上の破門であった。しかし、当初は皇帝の権力のほうがキリスト教教会よりも優越すると信じていたテオドシウス1世は、全く動じなかった。しかし、だんだんとキリスト教徒としての責務に駆り立てられるようになり、その結果、テオドシウスは深く落ち込み、失望を表明した。そして、ミラノ司教アンブロジウスに対する心から自責の念を表明し、懺悔を行ったことによってて初めて彼を許し。破門を解いた。テオドシウスの破門を宣言して公開謝罪を要求し、これを得ることに成功したのであった。 この事件を、稀に「アンブロジウスの優位」と言う。
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