アンティーク・コレクションアイテムとしての商館時計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 23:47 UTC 版)
「商館時計」の記事における「アンティーク・コレクションアイテムとしての商館時計」の解説
重厚な形と大きさ、手に取った時のずっしりとした重み、銀のケースと分厚い硝子のひんやりとした手触りなど古い懐中時計ならではの感触が味わえる。 グラスバックから大きなテンプがゆっくりとロービートを刻むのが見え、精密な機械そのものを手に取って楽しめる。音も心を落ち着けてくれるものである。 シリンダー式またはアンクル式、ルビー石の多少、様々なブリッジの配置など多彩な内部構造。 現在では採算に乗らず、商品としては成り立たないほど手間をかけた造り。昔の人が手で組み立てた(物によっては手書きの文字盤を持つ)のが伝わる雰囲気。 蓋の裏に記された商館独自の刻印をコレクションのテーマにするのもいい。商館マーク周辺の小刻印(ケース工房マークや銀品位など)も面白い。 「ヲロスヂーバアク商會」など、当時のカナ遣いで刻まれた商館名も味わい深いものである。中の機械に施された刻印も興味深い。 有名ブランドの物に比べると、リーズナブルな値段。新品当時の価値(現在の価値で言い換えれば「家が買えるぐらい~高級自動車が買えるぐらい」の値段)を考えると、現在の値段は非常に割安感のあるものである。 推定で数十万個は輸入されている。百年以上経っているので状態のばらつきはあるが、現在まで残っている数が多く探しやすい。当時の箱や鎖がセットで残っている物もある。
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