アローサとは? わかりやすく解説

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アロサ

(アローサ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/27 09:34 UTC 版)

アロサ
トウェイトシャッド Alosa fallax
分類
: 動物Animalia
: 脊索動物Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
上目 : ニシン上目 Clupeomorpha
: ニシン目 Clupeiformes
: ニシン科 Clupeidae
亜科 : シャッド亜科 Alosinae
: アロサ属 Alosa
学名
Alosa
Linck, 1790
和名
ニシンダマシ
シャッド
英名
shad
river herring
亜属

アロサ (Alosa) は、ニシン科シャッド亜科アロサ属 Alosaの総称。亜属 A. PomolobusA. Caspialosaをそれぞれ別属とすることがあるが、ここではそれらを含めた広義のアロサ属について述べる[1]

英語からシャッド (Shad)、フランス語からアローズ (Alose) とも。あまり使われないがニシンダマシ和名があり、英語ではriver herring(直訳: ニシン属)ともいうが、ニシン亜科ニシンは別亜科。 ルアーのシャッドは、この魚に似せて作られたことで有名である。

成魚は北大西洋メキシコ湾地中海黒海カスピ海に生息する。産卵のために川をさかのぼり、淡水に産卵し、産卵後はサケと違い海に帰る。稚魚は淡水で1-2年生活したのち川を下り海へ出る。殆どの種が降海型だが陸封型(残留型)も存在する。

食用になり、いくつかの種は経済的に価値が高い。

近縁属にインド洋東南アジア近海に住むテヌアロサ属(Tenualosa)があり、まれにアロサ属に含めることがある。アロサ属からテヌアロサ属に変更された種も多い。

種分類は諸説あるが、以下は一例。

亜属A. (Caspialosa) を認めず、A. (Alosa) に含めることがある。

通常テヌアロサ属とされる種は省略。

  • Alosa (Alosa)
    • アゴーン (Agone), Alosa agone
    • アラバマシャッド (Alabama shad), Alosa alabamae
    • アリスシャッド (英: Allis shad), Alosa alosa
    • トウェイトシャッド、アローズファント (英: Twaite shad, 仏 Alose finte), Alosa fallax
    • アメリカシャッド、アメリカンシャッド (American shad, Atlantic shad), Alosa sapidissima
    • ギリシャシャッド (Greek shad), Alosa vistonica
  • Alosa (Caspialosa) - 黒海・カスピ海に生息
    • カスピマリンシャッド (Caspian marine shad), Alosa brashnikovi
    • カスピシャッド (Caspian shad) Alosa caspia
    • ポンティックシャッド (Pontic shad), Alosa immaculata syn. Alosa pontica
    • マケドニアシャッド (Macedonian shad), Alosa macedonica
    • コッカイシャッド (Black Sea shad), Alosa maeotica
    • サポシニコフシャッド (Saposhnikovi shad), Alosa saposchnikowii
    • アグラハンシャッド (Agrakhan shad), Alosa sphaerocephala
    • アゾフシャッド (Azov shad), Alosa tanaica
  • Alosa (Pomolobus) - アメリカ近海に生息
    • ブルーバックヘリング (Blueback herring), Alosa aestivalis
    • スキップジャックシャッド (Skipjack shad), Alosa chrysochloris
    • ヒッコリーシャッド (Hickory shad), Alosa mediocris
    • エールワイフ (Alewife), Alosa pseudoharengus

脚注

  1. ^ 『改訂新版 世界文化生物大図鑑 魚類』世界文化社、2004年。 



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