アルパイン・マスティフとは? わかりやすく解説

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アルパイン・マスティフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/27 05:36 UTC 版)

アルパイン・マスティフ
アルパイン・マスティフ (1815)
特徴
主要畜犬団体による分類と標準
絶滅種
イヌ (Canis lupus familiaris)

アルパイン・マスティフ(英:Alpine Mastiff)とは絶滅したスイス原産のモロサス犬種で、セント・バーナードの先祖である。アルペン・マスティフとも称する。

概要

現代のイングリッシュ・マスティフ (「Couchez」などの犬を通じて) [1]だけでなく、これらの品種に由来する他の品種にも大きく貢献、密接に関連している。 M.B.Wynnは、「1829年に、L'Amiと名付けられた古いアルプスのマスティフ種であるブリンドルの犬がグラン・サン・ベルナール峠の修道院から運び込まれ、ロンドンで最も大きな犬としてリヴァプールで展示された。」と記している。デボンシャー第5公爵であるウィリアム・キャヴェンディッシュは、チャッツワース・ハウスでアルパイン・マスティフを飼育していたと考えられている。

「アルパイン・マスティフ」と「セント・バーナード」の名前は19世紀初頭に同じ意味で使用されていた。しかし、グラン・サン・ベルナール峠の修道院で飼育されていた犬は、 ニューファンドランドグレート・デーンなどの他の品種を導入することで大幅に変化した [2]。現在のセント・バーナードはこれらの子孫である [3] 。これらの犬は必然的に多くの個体に影響を与え、元の純粋なアルパイン・マスティフは減少し、最終的に消滅した。

かつてアルパイン・マスティフが存在した地域で発見された「Cane Garouf」や「Patua」という珍しい品種は絶滅した本種の子孫である可能性がある[4] [5]

1970年代からセント・バーナード 、グレート・デーン 、グレート・ピレニーズバーニーズ・マウンテン・ドッグなどを使用して、アルパイン・マスティフを復元させるいくつかの試みが存在する。

特徴

チベタン・マスティフコーカシアン・シェパード・ドッグと並んで、本当に巨大なサイズに到達した最初の犬種の1つである。最大の個体は体高1m(39インチ)以上、体重150kg(360ポンド)以上で、現代のセント・バーナードやイングリッシュ・マスティフを超えている。

脚注

  1. ^ Wynn. “The history of the mastiff, gathered from sculpture, pottery, carving, paintings, and engravings; also from various authors, with remarks on the same”. Melton Mowbray [ Eng.?] William Loxley. 2017年12月11日閲覧。
  2. ^ The Dog Book, vol2, James Watson, 1906. Doubleday, Page & Co.
  3. ^ The American Book of the Dog, G.O.Shields, 1891, Rand McNally.
  4. ^ Molosserworld's Cane Garouf Breedfacts Page”. Web.archive.org (2009年2月28日). 2017年12月11日閲覧。
  5. ^ Alp Mastiff”. Molosserdogs.com. 2013年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月11日閲覧。

参考文献

  • Mastiffs, the Big Game Hunters, Their History, Development and Future, Col. David Hancock MBE. ISBN 0-9527801-3-5, 2000. Charwynne Dog Features Publishing.
  • Alpine mastiffs”. Natural History (2013年9月18日). 2017年5月2日閲覧。

関連項目


アルパイン・マスティフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 01:15 UTC 版)

セント・バーナード」の記事における「アルパイン・マスティフ」の解説

アルパイン・マスティフ(英:Alpine Mastiff)とは、もともとセント・バーナード原種であり、現在この名はセント・バーナードの別名の一つとして使われている。アルペン・マスティフとも称する。アルパイン・マスティフは既出通り2世紀頃に原産地置き去りにされたモロサスタイプのをもとに作出された犬種で、17世紀まで一つ犬種として繁殖が行われていた。主に番犬として使われていて、大きな体つきわりには俊敏であったため泥棒除けとして重宝されていた。この能力買われ18世紀頃にサン・ベルナール修道院に本種が寄贈され、後にセント・バーナードベースとなり、本種自体絶滅してしまった。 アルパイン・マスティフはセント・バーナードよりもやや小型で骨が細く、脚が長く短毛毛色制限無く垂れ耳サーベル形の垂れ尾という容姿をしていた。

※この「アルパイン・マスティフ」の解説は、「セント・バーナード」の解説の一部です。
「アルパイン・マスティフ」を含む「セント・バーナード」の記事については、「セント・バーナード」の概要を参照ください。

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