アルソミトラとは? わかりやすく解説

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アルソミトラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/18 00:36 UTC 版)

アルソミトラ属
Alsomitra macrocarpa の種子
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類I Eurosids I
: ウリ目 Cucurbitales
: ウリ科 Cucurbitaceae
亜科 : ザノニア亜科 Zanonioideae
: ザノニア連 Zanonieae
亜連 : ザノニア亜連 Zanoniinae
: アルソミトラ属 Alsomitra
学名
Alsomitra
L.
シノニム
  • A. angulata
  • A. angustipetala
  • A. balansae
  • A. beccariana
  • A. brasiliensis
  • A. capricornica
  • ハネフクベ A. macrocarpa

アルソミトラ学名: Alsomitra)は、ウリ科の一東南アジアオーストラリア南アメリカに生息するつる植物で、12種が確認されている。つるで高木にからまりながら成長し、20~30cmほどの大きさの実をつける。実の中には薄い膜のような翼を持つ種子が数百個入っており、やがてその実から種子が順番に滑空していく。木々が生い茂る熱帯雨林では、強い風が種子を運んでくれることはあまり期待できない。そこでアルソミトラは、自分の羽で滑空しようとするのである。

20世紀初頭、ライト兄弟が世界初の有人動力飛行に成功したのと同時期、エトリッヒ父子は、アルソミトラの種子にヒントを得て、生物の飛行をモデルにしたアルソミトラ型飛行機を考えだした。この飛行機に尾翼をつけたものが、のちの飛行機の基礎になった。[1]

インドネシアに生息するハネフクベ(Alsomitra macrocarpa)は、熟して割れた果実からグライダー状の羽根を付けた種子が落下・飛散することで知られる。

脚注

  1. ^ 稲垣栄洋『スイカのタネはなぜ散らばっているのか』草思社 2017年 p.242-243

参考文献

  • 萩原信介「アルソミトラ マクロカルパの種子の模型製作」『自然教育園報告』第23巻、国立科学博物館、1992年3月、11-20頁、ISSN 0385-759XNAID 110004312705 
  • 近沢秀光「飛行するタネ(アルソミトラ)」『理科教室』1992年6月。 

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