アルコによる買収
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/08 06:14 UTC 版)
「モントリオール・ロコモティブ・ワークス」の記事における「アルコによる買収」の解説
1901年、アメリカにおいて、いくつかの機関車製造会社が合併してアメリカン・ロコモティブ(アルコ)がニューヨーク州スケネクタディに設立された。1904年、アルコはカナダ市場への進出を目論んでロコモティブ・アンド・マシン・カンパニー・オブ・モントリオールを買収。在モントリオールの子会社とし、数年後、会社名をモントリオール・ロコモティブ・ワークス(以下MLWと記述)と改称した。 MLWはアルコが設計した機関車を製造する唯一の工場となり、カナダ市場で大きな勢力を占めた。鉄道の大発展期となった1900年から1915年にかけて、前例のないほど大量に受注した。というのも、アメリカで製造した機関車をカナダの鉄道が輸入して使用するには関税がかかるため、カナダ国内で製造する機関車に注文が殺到したのである。その後、いくつかの鉄道会社が破綻し、それらを救済・統合した国有鉄道であるカナディアン・ナショナル鉄道(CNR)が1918年に成立すると、カナダの連邦政府は機関車を1社だけから購入するのではなく、国内の各メーカーから購入するような方針を立てた。 1920年代から1940年代にかけて、CNRは前身となった各鉄道から継承した機関車の更新の時期にかかった。この時期、MLWは多くの機関車を納入し、継いで第二次世界大戦がはじまると、MLWの工場は連合国向けの軍需物資製造に転換され、生産を拡大していった。
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