アルケラオスとの結婚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 01:12 UTC 版)
「グラピュラ (ヘタイラ)」の記事における「アルケラオスとの結婚」の解説
グラピュラはカッパドキア出身のギリシア人女性で、出自ははっきりしていない。彼女はカッパドキア王国内の神権国家コマナの支配者であり高級神官だったギリシア人貴族大アルケラオス(英語版)と結婚した。アルケラオスはローマの戦争の女神ベローナに仕える神官だった。彼と結婚したグラピュラは、この神権国家の事実上の君主となった。アルケラオスの同名の父アルケラオス(英語版)は、ポントス王ミトリダテス6世の子孫だった。 グラピュラはアルケラオスとの間に2人の子どもをもうけた。 アルケラオス・シシネス (Archelaus Sisines): カッパドキア王(在位: 紀元前36年 - 17年) シシネス 紀元前47年、共和政ローマの独裁官ガイウス・ユリウス・カエサルは、内戦の末にグナエウス・ポンペイウスを滅ぼした後、アルケラオスから高級神官の職とコムナの支配権を奪った。代わりにその地位にはリュコメデスという別のギリシア人貴族がつけられた。というのも、ポンペイウスはアルケラオスらの家族のパトロンで、彼の父に神官職とコムナの支配者の座を与えたのもポンペイウスだったのである。しばらくして、アルケラオスは死去した。正確な時期は不明である。その後、コマナの君主の未亡人となったグラピュラは、子供たちと共にカッパドキアにとどまった。
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