アルカトラズからの脱出とは? わかりやすく解説

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アルカトラズからの脱出

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/09 07:12 UTC 版)

アルカトラズからの脱出
Escape From Alcatraz
監督 ドン・シーゲル
脚本 リチャード・タークル
原作 J・キャンベル・ブルース
製作 ドン・シーゲル
製作総指揮 ロバート・デイリー
出演者 クリント・イーストウッド
パトリック・マクグーハン
音楽 ジェリー・フィールディング英語版
撮影 ブルース・サーティース
編集 フェリス・ウェブスター
製作会社 マルパソ・カンパニー
配給 パラマウント映画
公開 1979年6月22日
1979年12月22日
上映時間 112分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $43,000,000[1]
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アルカトラズからの脱出』(原題: Escape From Alcatraz)は、1979年に公開されたアメリカ映画。脱獄不可能と言われたアルカトラズ刑務所から脱獄したフランク・モリスの実話を基に制作された。

あらすじ

1960年初頭、サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島。そこには鉄壁の牢獄アルカトラズ刑務所があった。そこに入所してきた頭脳優秀なフランク・モリスは脱獄の方法を考えていたが、ある日通気口から外へ出られるという話を聞き、独房の小さい通気口への入り口を大きくしてそこから独房の外へ出て、脱出する手段を思いつく。同じ頃、刑務所内で親しくなった囚人ドクが、趣味としていた絵描きを刑務所長に禁止されたことに絶望し、斧で指を切断する騒動が起きる。憤慨したモリスは本格的に脱獄の準備に取り掛かり、囚人仲間たちに協力を依頼し、脱獄用の道具を取り寄せる。

モリスは仲間たちが集めた道具を用いて独房の通気口を取り外すことに成功し、脱獄用のいかだと偽装用の人形を作り上げる。仲間たちもそれぞれ自分の独房の通気口を取り外し、脱獄の準備を着々と進めていく。そんな中、食堂で仲間たちと計画を話し合っていたモリスの元に刑務所長が現れ、モリスがドクの形見代わりに持っていた菊の花を取り上げてしまい、それに抗議した仲間のリトマスがショック死してしまう。モリスは脱獄を夜に決行すると仲間に伝えるも、入所当初に乱闘騒ぎを起こして恨まれていたウルフに襲われそうになるが、黒人グループのボスで脱獄に協力していたイングリッシュに救われる。

脱獄の決行を控えた当日、モリスに不審な行動が見られることに気付いた刑務所長は、彼を別の独房に移すように命令する。その夜、モリス、ジョン、クラレンスらは独房から脱獄して建物の外に出るが、チャーリーは通気口を取り外すことが出来ずに脱獄に失敗してしまう。合流したモリス、ジョン、クラレンスは監視の目を掻い潜り、用意したいかだでアルカトラズ島から脱出する。

翌日、モリスが脱獄したことに気付いた刑務所長は島の周囲を捜索し、海岸に打ち上げられたジョン、クラレンスの所持品を発見する。三人の生存を疑う捜査官たちに「奴らは死んだ」と言い聞かせる刑務所長は、そこでモリスが所持していた菊の花を発見する。大規模な捜索が行われたにもかかわらず三人の生死は不明のままとなり、1年後にアルカトラズ刑務所は閉鎖される。

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
テレビ朝日 VOD
フランク・モリス クリント・イーストウッド 山田康雄 山路和弘
刑務所長 パトリック・マクグーハン 納谷悟朗 世古陽丸
チェスター・“ドク”・ダルトン ロバーツ・ブロッサム 杉田俊也 西村知道
クラレンス・アングリン ジャック・チボー英語版 仲木隆司 渡部俊樹
ジョン・アングリン フレッド・ウォード 笹岡繁蔵 中務貴幸
イングリッシュ ポール・ベンジャミン英語版 小林清志 楠大典
チャーリー・バッツ ラリー・ハンキン英語版 嶋俊介 各務立基
ウルフ ブルース・M・フィッシャー英語版 西尾徳 山本満太
リトマス フランク・ロンジオ英語版 島宇志夫 後藤哲夫
ジョンソン フレッド・スタスマン 大久保正信 松川央樹
ワグナー デイビット・クライヤー英語版 清川元夢
ジンマーマン看守 マディソン・アーノルド 郷里大輔
クランストン エド・ヴァスガーシアン 池田勝 栗田圭
ルーシー レジーナ・バフ英語版 幸田直子 長尾歩
イングリッシュの娘 キャンディス・ボウウェン 藤原千秋 村松凪
副所長 ハンク・ブラント 有本欽隆 藤井隼
収監者 ダニー・グローヴァー 出演シーンカット
ナレーション N/A 有本欽隆 N/A
その他 N/A 目黒裕一
河合義雄
幹本雄之
上住谷崇
永井将貴
宮崎敦吉
小林達也
樋山雄作

スタッフ

日本語版

  • 字幕翻訳:金田文夫
- テレビ朝日版 VOD版
演出 春日正伸 高橋正浩
翻訳 飯嶋永昭 平田勝茂
調整 山田太平
効果 遠藤堯雄
桜井俊哉
選曲 赤塚不二夫
制作 東北新社 ニュージャパンフィルム

評価

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは29件のレビューで支持率は97%、平均点は7.00/10となった[2]Metacriticでは9件のレビューを基に加重平均値が76/100となった[3]

関連項目

参考文献

  1. ^ Escape from Alcatraz”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年11月2日閲覧。
  2. ^ Escape from Alcatraz”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年9月27日閲覧。
  3. ^ Escape from Alcatraz Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年9月27日閲覧。

外部リンク


アルカトラズからの脱出 (1979)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 17:18 UTC 版)

サンフランシスコ」の記事における「アルカトラズからの脱出 (1979)」の解説

クリント・イーストウッド主演実話を基に制作されたものである舞台は、サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ連邦刑務所である。そこは、脱出困難な刑務所謳われていた。そこにフランク・モリスという囚人収容されるが、彼が他の囚人たち情報元に計画的な脱獄試みストーリーである。なお、当時刑務所実在した囚人一部は、名前を変えられている。

※この「アルカトラズからの脱出 (1979)」の解説は、「サンフランシスコ」の解説の一部です。
「アルカトラズからの脱出 (1979)」を含む「サンフランシスコ」の記事については、「サンフランシスコ」の概要を参照ください。

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