アミ・チリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 02:18 UTC 版)
十五、六の細い小柄な少年のような見た目をしているが女の子である。両親がおらず祖母であるドン・ドゥパに育てられた。瑠璃玉のような澄んだ瞳であり、目が見えない代わりに透視力や予知力のようなものを身につけている。ドン・ドゥパによってダラムサラで占い屋を始めたところ評判をとった。その後ヤートン・ドルジの目に留まりドン・ドゥパと仲間に加えられたスークと共にバシャ教徒の秘事を求めスルカンシャンへ向かった。普段は大人しく必要以上に物も言わないが、スークに親情を寄せており自分から迫る程積極的な一面を持っている。山鬼(ワズリ)が数騎襲ってきた際、強い耳鳴りのような衝撃と脳髄を貫くような尖った光を落とす秘力で倒した。ミラレパに滞在した際、ドルジに「この子はグルームの言葉が分かる」と村人に力説した為、騒動になったところスークの壊死寸前の左腕を撫で息を吹きかけて治して見せた。ガテンに滞在した際にも人々の関心を集め、ミラレパ人からのスークの腕を治したという事実が大袈裟な噂となり、屈強な若者信者が護衛でつくなど尚一目置かれる存在となった。自身も自分の事を男だと発言しているが、スークに抱かれた時には「あなたといる時だけは女になる」と恥じらう少女らしさもみせた。チェコエルに滞在した際、痙攣を起こし容態は好転しなかったが「破壊霊の星(カナーグ・メーノーグ)」を見た途端自分で歩けるようになり回復した。心配をかけていたドン・ドゥパに怒られた時にも「自分で歩けるよ」と反抗し先を行ったが、そこでグルームの死体を目にし太陽(バシャ)になるとスークに告げた。ギャルツェン(ジグメ)に誘拐されたが、スークによって無事救出された。だがグルームが太陽(バシャ)になるところを見届けた後、スークの背で眠るよう息を引き取った。
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