アヌティン・チャーンウィーラクーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/07 01:42 UTC 版)
アヌティン・チャーンウィーラクーン | |
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อนุทิน ชาญวีรกูล | |
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タイ副首相 | |
任期 2019年7月10日 – 2025年6月19日 |
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首相 | プラユット・チャンオチャ プラウィット・ウォンスワン(代行) セター・タウィーシン プームタム・ウェーチャヤチャイ(代行) ペートンターン・シナワット |
内務大臣 | |
任期 2023年9月1日 – 2025年6月19日 |
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首相 | セター・タウィーシン プームタム・ウェーチャヤチャイ(代行) ペートンターン・シナワット |
前任者 | アヌポーン・パオチンダー |
保健大臣 | |
任期 2019年7月10日 – 2023年9月1日 |
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首相 | プラユット・チャンオチャ |
前任者 | Piyasakol Sakolsatayadorn |
後任者 | チョンナン・シーケーオ |
タイ誇り党の党首 | |
就任 2012年10月14日 |
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前任者 | チャワラット・チャーンウィーラクーン |
個人情報 | |
生誕 | 1966年9月13日(58歳) タイ王国、バンコク |
政党 | タイ誇り党 |
配偶者 | Sasithorn Charnvirakul |
親 | チャワラット・チャーンウィーラクーン Tassanee Chanweerakul |
出身校 | ホフストラ大学 |
純資産 | 42億バーツ(2019年)[1] |
アヌティン・チャーンウィーラクーン(タイ語: อนุทิน ชาญวีรกูล、RTGS: Anuthin Chanwirakun、英語: Anutin Charnvirakul、1966年9月13日 - )は、 タイ王国の政治家、首相(就任予定)、タイ誇り党党首。中国語の名前は陳錫堯。家では広東語を話す。
家族・私生活
アピシット・ウェーチャチーワ政権下の内務大臣を歴任したチャワラット・チャーンウィーラクーンの息子である。 Satannuch Charnvirakul と結婚し、二児を儲けた。その後、Sasitorn Charnvirakul と再婚した。
アヌティンは、1989年にタイのアサンプション・カレッジ(日本の高等学校に相当)を卒業し、アメリカ合衆国のホフストラ大学で工学の学位を取得した[2]。
父のチャワラットはタイ大手建設会社のシノタイ・エンジニアリング・アンド・コンストラクション (Sino-Thai Engineering and Construction PCL) 創業者であり[3]、アヌティン自身も工学者として社長に就任したことがある[4]。 シノ・タイ・エンジニアリングは、タイ第3位の建設会社であり、バンコクのスワンナプーム空港建設などの国家事業に関わっている[5]。2019年の資産報告書によれば、 アヌティンは3番目に保有資産の多い国会議員である[6]。
政治家として
1996年に、当時外務大臣だった Prachuap Chaiyasan の秘書として政界入りを果たした。その後、2004年から2005年にかけて副保健相を、2004年の間、副商務相をそれぞれ歴任した[4]。
長年にわたり、国家開発党やタイ愛国党などの政党を渡り歩いてきたアヌティンであった[7]が、タイ愛国党で発生した選挙違反を理由に5年間の公職停止処分を受けた[4][8]。公職停止処分が明けた後、2012年10月、父チャワラットがこれまで務めてきたタイ誇り党党首を辞任するのにあたり、新たな党首に選出された[3][9]。
2019年タイ総選挙では、タイ誇り党の首相候補として戦った[8]。
新型コロナウイルス感染症の流行を巡る対応
2020年1月13日に、中国国外では初めてとなる新型コロナウイルス感染者がタイで発見されて[12]以降、保健相として陣頭指揮を執っている[13]。
2月7日、マスクを配布し啓発活動を行っていたところにやってきた記者団に対して、「マスクをしない欧州の観光客はタイから出て行くべきだ」「アジア人は受け取るのに信じられない」などの発言を行った[14]。これらの発言はインターネット上で、差別的だと非難され、翌8日にFacebook上で謝罪を行った[14]。
翌3月12日、Twitter上で「タイ人の90%はマスクをしているのに西洋人はしない。だから彼らの国で多数の感染者が出た」「西洋人旅行者は汚い格好をしている。注意が必要」「感染を逃れるためにタイに押し寄せた欧州の旅行者は、多くがシャワーを浴びない」などと投稿したが、翌日までにこれらの投稿は削除された[13]。
連立政権離脱
2025年6月18日、タイ誇り党が連立政権からの離脱を表明し、アヌティンほか計8人のタイ誇り党所属の閣僚が辞表を提出した[15]。
首相選出
2025年8月29日、憲法裁判所はペートンターン・シナワットの首相解職を命じ、ペートンタンは即日失職した[16]。これを受け、9月5日に国会下院で首相指名選挙が行われ、アヌティンが第40代首相に選出された[17]。4か月以内の解散総選挙実施を条件に、政治的立場がまったく異なる急進改革派の野党の支持を取り付け、タクシン元首相派(貢献党)の立てたチャイカセム元司法相を退けた[17]。
勲章
アヌティンは、以下の勲章を受章している。
出典
- ^ “Tourism minister's wife richest MP to date”. Bangkok Post. (2019年8月22日) 2019年8月22日閲覧。
- ^ “เปิดประวัติ "อนุทิน ชาญวีรกูล" วันที่เป็นนักการเมืองอาชีพ”. PPTV36. 2019年5月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明)
- ^ a b “タイ野党党首、ゼネコン創業者から息子に交代”. newsclip. newsclip (ニュース、政治のニュース). 2020年3月14日閲覧。
- ^ a b c Suksamran, Nauvarat (2012年10月13日). “Anutin's career takes flight”. Bangkok Post 2020年3月4日閲覧。
- ^ “Who Will Be Thailand's Next Prime Minister?”. The Diplomat. Associated Press. (2019年3月22日) 2020年3月4日閲覧。
- ^ “タイ下院議員資産 最多は野党党首で56億バーツ、おじの工業相が5位”. newsclip. newsclip (ニュース、政治のニュース). 2020年3月14日閲覧。
- ^ http://www.matichon.co.th/news_detail.php?newsid=1379594867&grpid=01&catid=&subcatid=%5B%5D[リンク切れ]
- ^ a b “อนุทิน ภูมิใจไทย จับขั้วพลังประชารัฐ ตั้งรัฐบาล หลังเล่นตัวนานกว่า 2 เดือน”. Sanook. 2019年5月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明)
- ^ “ประกาศนายทะเบียนพรรคการเมือง เรื่อง ตอบรับการเปลี่ยนแปลงคณะกรรมการบริหารพรรคภูมิใจไทย (จำนวน ๙ ราย)”. Government Gazette. 2019年5月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明)
- ^ “タイ国王が閣僚名簿承認、軍政主要閣僚留任”. newsclip. newsclip (ニュース、政治のニュース). 2020年3月14日閲覧。
- ^ “タイ新政権発足 5年ぶり民政復帰 異例の19党連立”. 日本経済新聞 電子版. 2020年3月14日閲覧。
- ^ “タイで新型肺炎、中国人観光客発症 世界的感染…(写真=ロイター)”. 日本経済新聞 電子版. 2020年3月14日閲覧。
- ^ a b “「汚い西洋人は要注意」 タイ保健相、また差別―新型コロナ:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2020年3月14日閲覧。
- ^ a b “タイ保健相「マスクなしは出て行け」 批判受け謝罪(写真=AP)”. 日本経済新聞 電子版. 2020年3月14日閲覧。
- ^ “タイ与党第2党が政権離脱、党首含む8閣僚が辞任提出”. newsclip.be. (2025年6月19日) 2025年7月29日閲覧。
- ^ “タイ・ペートンタン首相が失職 国境紛争巡る「不適切発言」で 憲法裁命令”. 毎日新聞 (2025年8月29日). 2025年8月29日閲覧。
- ^ a b “タイ新首相に保守派アヌティン氏 「4カ月以内に解散」で支持獲得”. 朝日新聞 (2025年9月5日). 2025年9月5日閲覧。
- ^ “ประกาศสำนักนายกรัฐมนตรี เรื่อง พระราชทานเครื่องราชอิสริยาภรณ์ (ชั้นสายสะพาย จำนวน ๔,๒๓๘ ราย)”. Government Gazette. 2019年5月閲覧。 エラー: 閲覧日は年・月・日のすべてを記入してください。(説明)
- ^ ราชกิจจานุเบกษา ประกาศสำนักนายกรัฐมนตรี เรื่อง พระราชทานเครื่องราชอิสริยาภรณ์ (ชั้นต่ำกว่าสายสะพาย ชั้นสายสะพาย สมาชิกวุฒิสภา เนื่องในวโรกาสพระราชพิธีเฉลิมพระชนมพรรษา วันที่ ๕ ธันวาคม ๒๕๓๗)[要文献特定詳細情報]
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