アデナ文化の遺物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 19:20 UTC 版)
アデナの尖頭器は、長く直線的な有茎尖頭器であって、古期段階の尖頭器と大きくは変わらない。とぎあげてみがいた石製品のなかには、二つの孔のある棒状ないし糸巻き状などの形をした「のどあて」(ないし「襟章」)が見られる。それらの「のどあて」(ないし「襟章」)は投槍器のおもりであったと考えられる。 古期段階の後半に見られるチューブ状のパイプは、アデナ文化では、一般化する。チューブ状のパイプは、吹き口が平坦につくられ、精巧に造られたもののなかには、人間を象ったものもある。アデナ文化の彫刻は小さな石版(石製「護符」)に表現される。その石製「護符」は、小さく平坦なもので、厚さは、1cmをわずかに超えるくらいで、長さは8~10cmほどである。片面ないし両面に様式化した動物や幾何学紋様が刻まれる。
※この「アデナ文化の遺物」の解説は、「アデナ文化」の解説の一部です。
「アデナ文化の遺物」を含む「アデナ文化」の記事については、「アデナ文化」の概要を参照ください。
- アデナ文化の遺物のページへのリンク