アスファルト系防水層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 22:30 UTC 版)
熱工法、トーチ工法、常温工法とがあり、熱工法などは複合防水工法の一種であると言える。 熱工法 熱風溶着機で加熱・溶融したアスファルトで2~4枚のアスファルトルーフィングシートを積層する方法。工程後短時間に硬化して防水性能を発揮する反面、220℃~270℃と高温での作業を必要とするため火災や作業員の火傷、特有の臭気を放つという欠点を持つが、炎を出さず1人で高速に作業できるという長所もある。 トーチ工法 1~2枚の改質アスファルトルーフィングシートをバーナーであぶり、溶かしながら張り付ける。段取りが簡単な反面、作業に熟練を要する面もある。通常は加熱と加圧を分担する為、2名の作業となる。炎、臭気を発生する。 常温工法 下地にプライマーを塗布・乾燥させた後に改質アスファルトルーフィングシートを張り付け、ローラーで圧をかけ接着させる方法、改質アスファルトルーフィングシートを常温・液体のゴムアスファルトで接着する方法とがあるが、後者は施工例が少ない。前者は、加熱や有機溶剤を必要としないので安全性が高い反面、低温時には粘着面が硬くなり、接着しにくい点もある。
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