アステカにおけるミキストリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/09 07:16 UTC 版)
「ミキストリ」の記事における「アステカにおけるミキストリ」の解説
アステカの暦には365日周期の物、260日周期の物、584日周期の物の3種類があった。このうち260日の暦法であるトナルポワリでは、13の数字(トレセーナ)と20の暦日名(センポワリ)を組み合わせて260日を表現した。ミキストリはこのセンポワリの6番目にあたる日であり、「死」を意味する。 センポワリの20日はそれぞれ方位・守護神・吉凶が定められている。ミキストリの場合は方位は北、守護神は月の神テクシステカトルないしはメツトリ (Metztli) であり、吉凶は凶である。 トナルポワリの初日にあたる「1のシパクトリ(英語版)」から数えて26日目となる「13のミキストリ」は、死の神と関連付けられた。同様に66日目となる「1のミキストリ」は食料の神としてのテスカトリポカと、226日目となる「5のミキストリ」は太陽神トナティウないし花の王子ショチピリと関連付けられた。 コデックス(絵文章)において、ミキストリは骸骨、あるいは頭蓋骨の絵文字で表現されている。頭蓋骨の絵文字には穴が描かれていることがあるが、これはミキストリの絵文字がツォンパントリ(英語版)と呼ばれる台に並べるために穴を開けた頭蓋骨を描いたものであることによる。
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