アクシオン (競走馬)とは? わかりやすく解説

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アクシオン (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 07:49 UTC 版)

アクシオン
八坂Sパドック(2009年10月31日)
欧字表記 Axion[1]
香港表記 改造人
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2003年3月29日[1]
死没 2013年4月24日(10歳没)
登録日 2006年2月23日
抹消日 2012年8月21日[2]
サンデーサイレンス[1]
グレイテストヒッツ[1]
母の父 Dixieland Band[1]
生国 日本北海道平取町[1]
生産者 坂東牧場[1]
馬主 中田徹[1]
調教師 二ノ宮敬宇美浦[1]
厩務員 清水義弘[3]
競走成績
生涯成績 34戦7勝[1]
獲得賞金 2億5107万7000円[1]
勝ち鞍
GIII 鳴尾記念 2009年
GIII 中山金杯 2010年
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アクシオン(欧字名:Axion2003年3月29日 - 2013年4月23日)は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2009年鳴尾記念2010年中山金杯

馬名の意味は、物理学用語で「理論的に存在する素粒子[4]サンデーサイレンス産駒の最終世代馬[5]で、最後の中央競馬登録馬である[6][注 1]

経歴

2006年

2006年3歳時には準オープン馬ながら菊花賞に出走。初挑戦の重賞がJpnI、さらに初の長距離輸送や乗り替わりがありながら5着と健闘、熱発明けとなったクリスマスカップでは後の有馬記念優勝馬マツリダゴッホと僅差のレースをする等素質の高さを見せる。

2007年 - 2009年

明け4歳に1走した後、左前浅屈腱炎を発症し2年3ヶ月の長期休養に入るが、2009年春の復帰後も大崩れすることなく堅実な結果を残し同年秋にオープンクラスに昇級となる。

久々の重賞参戦となった鳴尾記念では7番人気と評価を下げるも優勝し重賞初制覇、また同馬を管理する二ノ宮敬宇調教師は西日本地区(中京・京都・阪神・小倉)での初の重賞勝ちを記録した[7]

2010年

2010年初戦の中山金杯も制し重賞2連勝、同時にサンデーサイレンス産駒の重賞勝利を歴代3位となる17年連続に伸ばした。4ヶ月間隔をおいて5月29日金鯱賞に3番人気で出走、道中は好位追走も直線で伸びあぐねて7着に終わった。続く宝塚記念では好位中団から徐々に進出するも直線で失速し15着と大敗した。札幌記念では中団から脚を伸ばして3着と好走した。 天皇賞(秋)では最後方から追い上げてくるも9着に終わった。連覇がかかった鳴尾記念では馬体重が大幅に減ったこともあって終始後方のまま10着と大敗した。

2011年

2011年初戦は連覇がかかった中山金杯、中団追走も直線で失速し12着と大敗した。5ヶ月間隔をおいて6月12日エプソムカップに出走するも10着と大敗。函館記念では後方から追い上げて3着と好走した。札幌記念では2番手追走から直線で早めに抜け出したがトーセンジョーダンとの激しい追い比べに敗れハナ差の2着。毎日王冠では中団追走も直線で失速し9着に終わった。天皇賞(秋)では12着と大敗した。

2012年

2012年初戦も中山金杯、中団追走も直線で失速し13着。続く中日新聞杯では見せ場なく14着、日経賞では先団3番手追走も失速し13着と大敗した。間隔をおいて6月10日エプソムカップは中団追走も直線で失速し17着、函館記念では人気通りの12着と大敗した。続く札幌記念でも13着となり、このレースを最後に引退することが決まった。

8月21日付で競走馬登録抹消。当馬の引退により中央競馬からサンデーサイレンス産駒が姿を消した[6]

引退後

札幌競馬場乗馬となり[6]誘導馬デビューに向けて調教中であったが、調教中に重度の骨折を発症し予後不良となり、2013年4月24日死亡した[8]

競走成績

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2006 3. 12 中山 3歳未勝利 14 1.9 (1人) 1着 柴田善臣 56 ダ1800m(良) 1:56.7(38.1) -0.4 (ソレックス)
3. 25 中山 3歳500万下 13 1.5 (1人) 4着 柴田善臣 56 ダ1800m(稍) 1:56.4(37.8) 0.6 モンヴェール
4. 9 中山 3歳500万下 13 2.7 (2人) 4着 北村宏司 56 ダ1800m(良) 1:56.5(38.7) 0.1 バルバロ
8. 27 札幌 石狩特別 500万下 14 5.0 (2人) 1着 藤田伸二 54 芝1800m(良) 1:48.5(34.8) -0.2 (マイネルバシリコス)
9. 9 札幌 TVh賞 1000万下 11 2.1 (1人) 2着 藤田伸二 54 芝2000m(良) 2:01.9(34.4) 0.0 タガノマーシャル
9. 24 札幌 HTB賞 1000万下 12 1.6 (1人) 1着 藤田伸二 54 芝1800m(良) 1:47.9(35.6) -0.5 (タニノボルガ)
10. 22 京都 菊花賞 GI 18 60.5 (10人) 5着 田中勝春 57 芝3000m(良) 3:03.5(34.4) 0.8 ソングオブウインド
12. 23 中山 クリスマスC 1600万下 14 3.6 (2人) 4着 田中勝春 56 芝1800m(良) 1:47.2(35.8) 0.3 マツリダゴッホ
2007 1. 13 中山 迎春S 1600万下 11 2.0 (1人) 3着 田中勝春 56 芝2500m(良) 2:33.7(37.1) 1.1 ネヴァブション
2009 4. 26 東京 石和特別 1000万下 15 10.1 (5人) 5着 内田博幸 57 芝1800m(稍) 1:47.5(37.1) 1.0 レッドシューター
5. 17 東京 テレビ埼玉杯 1000万下 14 6.2 (3人) 5着 内田博幸 57 芝2000m(良) 2:01.0(36.5) 0.7 ワイルドコンコルド
6. 6 東京 江の島特別 1000万下 16 4.3 (2人) 1着 内田博幸 57 芝1800m(重) 1:49.7(35.5) -0.3 (ファビラスボーイ)
8. 22 札幌 ポプラS 1600万下 16 10.8 (6人) 2着 岩田康誠 57 芝2000m(良) 2:00.3(35.0) 0.0 マイネルスターリー
10. 10 京都 大原S 1600万下 16 4.7 (3人) 2着 岩田康誠 57 芝2000m(良) 1:58.6(34.6) 0.6 アーネストリー
10. 31 京都 八坂S 1600万下 14 5.0 (2人) 1着 岩田康誠 57 芝1800m(良) 1:45.8(34.2) -0.1 (スピリタス)
12. 5 阪神 鳴尾記念 GIII 14 24.2 (7人) 1着 藤田伸二 56 芝1800m(良) 1:46.5(33.1) -0.2 スマートギア
2010 1. 5 中山 中山金杯 GIII 16 3.2 (1人) 1着 藤田伸二 57 芝2000m(良) 2:00.8(35.1) 0.0 (トウショウシロッコ)
5. 29 京都 金鯱賞 GII 14 5.6 (3人) 7着 藤田伸二 57 芝2000m(良) 2:00.3(34.4) 0.8 アーネストリー
6. 27 阪神 宝塚記念 GI 17 46.5 (10人) 15着 藤田伸二 58 芝2200m(稍) 2:14.5(37.6) 1.5 ナカヤマフェスタ
8. 22 札幌 札幌記念 GII 16 18.1 (7人) 3着 岩田康誠 57 芝2000m(良) 1:59.9(35.7) 0.5 アーネストリー
10. 31 東京 天皇賞(秋) GI 18 33.9 (10人) 9着 武豊 58 芝2000m(稍) 1:59.4(34.4) 1.2 ブエナビスタ
12. 4 阪神 鳴尾記念 GIII 12 10.8 (6人) 10着 武豊 57 芝1800m(良) 1:45.9(34.1) 1.0 ルーラーシップ
2011 1. 5 中山 中山金杯 GIII 16 9.4 (3人) 12着 内田博幸 57.5 芝2000m(良) 2:00.4(34.4) 0.6 コスモファントム
6. 12 東京 エプソムカップ GIII 18 53.4 (12人) 10着 三浦皇成 57 芝1800m(良) 1:48.2(35.6) 0.9 ダークシャドウ
7. 24 函館 函館記念 GIII 16 15.4 (7人) 3着 三浦皇成 57 芝2000m(良) 2:00.6(35.5) 0.3 キングトップガン
8. 21 札幌 札幌記念 GII 13 7.6 (5人) 2着 吉田隼人 57 芝2000m(良) 2:00.4(34.5) 0.0 トーセンジョーダン
10. 9 東京 毎日王冠 GII 11 28.4 (8人) 9着 吉田隼人 57 芝1800m(良) 1:47.2(33.4) 0.5 ダークシャドウ
10. 30 東京 天皇賞(秋) GI 18 249.9 (16人) 12着 柴田善臣 58 芝2000m(良) 1:58.0(36.6) 1.9 トーセンジョーダン
2012 1. 5 中山 中山金杯 GIII 16 47.2 (11人) 13着 柴田善臣 57 芝2000m(良) 2:01.1(35.7) 1.7 フェデラリスト
3. 4 中京 中日新聞杯 GIII 17 52.0 (13人) 14着 田中康博 57 芝2000m(良) 2:03.5(35.4) 1.3 スマートギア
3. 24 中山 日経賞 GII 14 294.4 (13人) 13着 石橋脩 56 芝2500m(重) 2:40.8(39.1) 3.4 ネコパンチ

血統表

アクシオン血統サンデーサイレンス系ヘイルトゥリーズン系 / Almahmoud 9.38% 4x5/Native Dancer 6.25% 5x5) (血統表の出典)

*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛
父の父
Halo 1969
黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well 1975
鹿毛
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

*グレイテストヒッツ
1992
鹿毛
Dixieland Band
1980
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Mississippi Mud Delta Judge
Sand Buggy
母の母
Simple Taste
1984
Sharpen Up *エタン
Rocchetta
Trove Key to the Mint
Mazaca F-No.13-c

脚注

注釈

  1. ^ 2012年6月2日にサクラオールインが登録抹消となったことで中央競馬登録馬はアクシオンのみとなった。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o アクシオン”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年11月29日閲覧。
  2. ^ アクシオン引退、乗馬に”. ラジオNIKKEI. 2022年4月29日閲覧。
  3. ^ 【函館記念】アクシオン、SS産駒の意地みせる”. スポーツニッポン. 2022年5月21日閲覧。
  4. ^ 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル”. web.archive.org (2022年5月15日). 2022年5月15日閲覧。
  5. ^ 種牡馬情報:産駒一覧(サンデーサイレンス(USA))|2003|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年5月15日閲覧。
  6. ^ a b c JRA最後のサンデー産駒アクシオン引退”. nikkansports.com. 2022年5月15日閲覧。
  7. ^ 鳴尾記念アラカルト”. 競馬ブック. 2022年5月15日閲覧。
  8. ^ アクシオン号が永眠【札幌競馬場】”. web.archive.org (2013年7月1日). 2022年5月15日閲覧。

外部リンク




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