アカデミーの楽譜コレクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/11 10:10 UTC 版)
「ベルリン・ジングアカデミー」の記事における「アカデミーの楽譜コレクション」の解説
イツィッヒの娘のザラ・レヴィ(1761年-1854年)は、W.F.バッハに教えを受けた達者な鍵盤楽器奏者であり、1806年から1815年の間にツェルターの「リピエンシュール Ripienschule」やアカデミーの演奏会で、バッハや他の作曲家の協奏曲を演奏していた。彼女が所有していたバッハ一族の膨大な自筆譜のコレクションと、アブラハム・メンデルスゾーンがC.P.E.バッハの未亡人から手に入れた大量の草稿が、アカデミーに遺されることになった。ツェルター自身も大バッハやバッハ一族の良質な自筆譜のコレクションを有しており、彼はこれをアカデミーに寄贈した。こうした経緯で、アカデミーには世界で最も優れたバッハ一族の自筆譜のコレクションが形成されたのである。1945年ソ連の赤軍がコレクションを略奪、ウクライナのキエフ音楽院に隠したが、2000年に発見されてドイツへと返還されている。現在、コレクションはベルリン州立図書館の音楽区画に一時的に保管されている。
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