アイセル湖とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 地域・地名 > 地形・地勢 > 湖沼 > 人造湖 > アイセル湖の意味・解説 

アイセル‐こ【アイセル湖】


アイセル湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/08 09:34 UTC 版)

アイセル湖
IJsselmeer
所在地 オランダ
面積 約1250 km2
平均水深 5~6 m
成因 人工湖(ゾイデル海開発
淡水・汽水 淡水
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

アイセル湖(アイセルこ、オランダ語: IJsselmeer、アイセルメーア)は、オランダ北ホラント州フレヴォラント州フリースラント州の間にあるエイセル湖とも表記する[1]

広さは約1,250 km²で深さは5 - 6 mと浅く、水面の標高海面下6 mである。このエリアは、13世紀まではフレヴォ湖という淡水湖で、その周辺は泥炭地であったが、海面上昇高潮洪水などにより海水が砂丘を破って侵入したためゾイデル海と呼ばれるようになった。

20世紀になって、高潮被害防止と干拓事業を目的としたゾイデル海開発により建設されたアフシュライトダイク(大堤防)によって、ゾイデル海が北海ワッデン海から切り離され、出来たのがこのアイセル湖である。その後、ヴィーリングメール英語版干拓地・フレヴォラント干拓地・北東干拓地英語版が造成されるとともに湖の面積が縮小し、将来の干拓予定にしたがって造られたハウトリブダイク英語版によって湖の南側は、マルケル湖として分割され現在に至っている(ただし干拓計画は2000年に破棄された)。一帯にはエリマキシギサンカノゴイソリハシセイタカシギコモンクイナなどの鳥類が生息しており、2000年にラムサール条約登録地となった[2]

隣接する海・湖

  • ワッデン海アフシュライトダイク(大堤防)で北側のワッデン海と切り離されている
  • ケテル湖英語版:フレヴォラント北東干拓地とフレヴォラント干拓地の間にある湖。アイセル川やフェヒト川が流入している
  • マルケル湖 :ハウトリブダイク(ハウトリブ堤防)で南側のマルケル湖と区切られている

流入する主な川

施設

ロレンツ複合水門施設 (Lorentzsluizen):フリースラント州側の閘門と締切水門
ステフィン複合水門施設 (Stevinsluizen):北ホラント州側の閘門と締切水門
  • ハウトリブダイク英語版(ハウトリブ堤防):マルケル湖との間にある全長30 kmの堤防。1975年に完工した。国道N302号が通っている
エンクホイゼン複合水門施設:北ホラント州側の閘門とクラッベルスガト水門(Krabbersgatsluizen
ハウトリブ複合水門施設オランダ語版:フレヴォラント州側の閘門と水門

この湖に面している主な基礎自治体

北ホラント州
フリースラント州
フレヴォラント州

脚注

  1. ^ 大辞林 第三版の解説”. コトバンク. 2018年5月5日閲覧。
  2. ^ IJsselmeer | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2022年11月1日). 2023年4月8日閲覧。

外部リンク

座標: 北緯52度50分00秒 東経5度20分00秒 / 北緯52.8333度 東経5.3333度 / 52.8333; 5.3333

  • ウィキメディア・コモンズには、アイセル湖に関するカテゴリがあります。

「アイセル湖」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アイセル湖」の関連用語

1
エイセル湖 デジタル大辞泉
100% |||||

2
ポルダー デジタル大辞泉
100% |||||



5
ゾイデル海 デジタル大辞泉
96% |||||

6
ヒンデローペン デジタル大辞泉
96% |||||

7
アフスライト大堤防 デジタル大辞泉
76% |||||

8
エンクハイゼン デジタル大辞泉
74% |||||

9
スパーケンブルフ デジタル大辞泉
74% |||||

10
フォーレンダム デジタル大辞泉
74% |||||

アイセル湖のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アイセル湖のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアイセル湖 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS