肋横突関節
学名:Articulatio costotransversaria
【英】:Costotransverse joint
肋横突関節は肋骨結節の関節部と同番号胸椎の横突起先端部との関節で、第(10)、11,12肋骨においては関節腔がなくて、靱帯結合となっている。矢状面に対してほぼ45°の傾きをしめす。ただし、胸椎の横突起は下位になるにしたがい、矢状面に近い走行を取るから、下位の肋横突関節面の方位は次第に矢状面と鋭角をなすようになる。関節包は薄いが、次のような靱帯によって補強されている。(1)肋横突靱帯:肋骨頚後面と横突起前面を結ぶ短い強い靱帯である。(2)外側肋横突靱帯:横突起先端後面と肋骨結節を結ぶ、短い強い靱帯である。(3)上肋横突靱帯:肋骨頚上縁(肋骨頚稜)からおこり、斜め外側に上行して、隣接上位対の横突起下縁に着く靱帯である。胸神経後枝はこの靱帯の後方を通り、同前枝(肋間神経)は前方を通過する。(4)腰肋靱帯:第12肋骨と第1,2腰椎肋骨突起の間に張る膜状の靱帯である。
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