醪の状貌(もろみのじょうぼう)
留め仕込後2~3日経つと、醪の表面に数本の泡の筋が現れる。これを筋泡(すじあわ)という。さらに1~2日経つと、白くて軽い泡が前面に広がる。これを水泡(みずあわ)という。水泡をすぎると、泡は次第に高くなって岩のような形になってくる。これを岩泡(いわあわ)という。岩泡からさらに泡が高くなった状態を高泡(たかあわ)という。高泡が次第に低くなる時期を落泡(おちあわ)という。泡が落ちるとシャボン玉のような泡が残り、これを玉泡(たまあわ)という。玉泡が消えて醪の表面が現れた状態を地(じ)という。地の状貌には種々あり、醪の表面に何も浮かんでいないときは坊主(ぼうず)、薄い皮が浮かんでいるときはチリメン泡あるいは薄皮(うすかわ)、米粒が厚く浮かんでいるときは厚蓋(あつぶた)、飯蓋(めしぶた)などという。
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