へびつかい座72番星とは? わかりやすく解説

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へびつかい座72番星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/10 22:07 UTC 版)

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へびつかい座72番星
72 Ophiuchi
星座 へびつかい座
視等級 (V) 3.71[1]
(3.74 + 13.9)[2]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  18h 07m 20.9839294s[3]
赤緯 (Dec, δ) +09° 33′ 49.850100″[3]
視線速度 (Rv) -23.90 km/s[3]
固有運動 (μ) 赤経: -62.17 ミリ秒/[3]
赤緯: 79.66 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 37.55 ± 0.21ミリ秒[3]
(誤差0.6%)
距離 81.9 光年[4]
絶対等級 (MV) 1.7[注 1]
へびつかい座72番星の位置(丸印)
物理的性質
半径 A: 2.05 R[5]
質量 A: 2.08 M[6]
B: 0.21 M[6]
表面重力 7.9 G[7][注 2]
自転速度 65 km/s[8]
スペクトル分類 A4 IVs[1]
光度 18.07642 L[4]
表面温度 8,400 K[7]
色指数 (B-V) 0.159[1]
色指数 (V-I) 0.18[1]
金属量[Fe/H] 0.20(太陽比)[7]
年齢 4.7 ×108[5]
別名称
別名称
BD+09 3564, FK5 680, GJ 9615 A, HD 165777, HIP 88771, HR 6771, SAO 123142[3]
Template (ノート 解説) ■Project

へびつかい座72番星(へびつかいざ72ばんせい、72 Ophiuchi、72 Oph)は、へびつかい座の方角に約82光年の距離にある連星である[4][9]見かけの等級は3.7と、肉眼でもみることができる明るさで、白色に輝いている[1]

特徴

へびつかい座72番星には、中心となる3.7等星 (A) の他に、北西に25離れた14等星B、南に1離れた11等星Cがあり、2007年には北東に24秒離れた15等星Dも発見された[2][10]。この中で、AとBは物理的に結びついた連星ではないかと考えられており、ヒッパルコス衛星が測定した年周視差に基づいて連星間距離を推定すると、およそ660auとなる[9][6]

主星のへびつかい座72番星Aは、スペクトル型がA4 IVsに分類されるA型準巨星とみられる[1]。或いは、A5 V型のA型主系列星とする説もある[7]。接尾辞の“s”は、吸収線の輪郭が鋭いことを示している[11]。質量、半径はいずれも太陽のおよそ2倍と推定され、光度は太陽の18倍程度と計算されている[6][5][4]。伴星のへびつかい座72番星Bは、質量が太陽の2割程度と見積もられている[6]

星座

へびつかい座72番星は、プトレマイオス星表では、へびつかい座を形作る恒星の外に位置付けられており、現存しない星座であるポニアトフスキーのおうし座が用いられていた頃は、その一部であり最輝星として数えられていた[12]

脚注

注釈

  1. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記
  2. ^ 出典での表記は、 18h 07m 20.9839294s, +9° 33′ 49.850100″




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