ブレーク・スルー
【英】: break through
水攻法やガス圧入法において、圧入井から圧入された流体が生産井に到達する現象をブレーク・スルーという。貯留層中の油を効率良く採収するためには圧入流体が油層内を均一に掃攻することが望ましいが、易動度比が適切でない場合や高浸透率部分が存在する場合にはブレーク・スルーの時期が早まり十分な掃攻が行われなくなる結果、採収率が低下する。この対策として圧入流体の粘度や量を調整し、適切な易動度比を設計(モビリティ・コントロール)することが行われる。特にケミカル攻法において高粘度のポリマー溶液が使用されることが多い。また、高浸透率層を圧入流体が優先的に流れる(チャンネリング現象)のを防ぐため、あらかじめ高粘度のポリマー溶液を圧入し、高浸透率層を閉塞{へいそく}する方法がとられることもある。実際の油田では、水のブレーク・スルー、ガスのブレーク・スルーをそれぞれ原油中の塩分濃度や生産ガス油比を継続的に測定することによって監視している。 |

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