ひっつき虫と名の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 14:00 UTC 版)
見かけ上の果実は最初は緑、熟すると灰褐色となり、とげも堅くなる。その前後に根本からはずれる。このとげは、先端が釣り針のようにかぎ状に曲がっている構造をしており、動物の毛にからみついて運んでもらうため役立っているものと考えられている。また一方では、このとげは、果実の中にある種子を動物に食べられないように守る役割があるとも考えられている。オナモミは強力な“ひっつき虫”であり、その藪を通れば、たいていどんな服でもからみついてくる。特に毛糸などには何重にもからみついてしまう。とげが皮膚に刺さるとヒリヒリするほど痛い。ただし、大きさがあるため、はずすのはそれほど難しくない。これらの特徴から、投げて遊ぶ目的で使用される場合もある。 和名の由来は、果実はとげが多く、衣服にくっつける遊びをすることから、滞り、引っ掛かるという意味のナズム(泥む/滞む)が、ナゴム、ナモミという順に転訛したもので、オナモミとは、同じキク科の「雌ナモミ」(メナモミ)に対する「雄ナモミ」のことである。オナモミは、メナモミとはあまり姿は似ていない。
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