はまぎり型巡視艇とは? わかりやすく解説

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はまぎり型巡視艇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/15 05:56 UTC 版)

はまぎり型巡視艇
基本情報
種別 23メートル型PC
運用者  海上保安庁
就役期間 1970年 - 1994年
前級 まつゆき型
次級 しきなみ型
要目 (1番艇建造時)
満載排水量 51.00トン
総トン数 65.00トン
全長 21.0 m
最大幅 5.10 m
深さ 2.70 m
吃水 1.11 m
主機 ディーゼルエンジン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力 1,140馬力
速力 14ノット
航続距離 270海里
乗員 10名 (最大搭載人員)
兵装 ブローニングM2 12.7mm機銃×1挺
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はまぎり型巡視艇(はまぎりがたじゅんしてい、英語: Hamagiri-class patrol craft)は、海上保安庁巡視艇の船級。区分上はPC型、公称船型は23メートル型[1][2]

設計

設計面では、昭和42年度計画のまつゆき型後期型(うみぎり型)をタイプシップとしたが、深さを少し増した。最大の変更点は船質で、タイプシップはアル骨木皮構造であったのに対し、本型は北方海域への配属を予定していたことから、流氷対策として、船体を高張力鋼製とした[1][2]

速力要求が緩和されたこともあり、1番艇の主機関は三菱12DH20MTKディーゼルエンジン(単機出力570馬力)とされ、最大速力は14ノットとなった。ただし2番艇では高速化が試みられて、原型艇と同じ池貝-ベンツMB820Dbを搭載して、最大速力は20.0ノットであった[1]。また1番艇も後に同機種に換装し、速力は17.9ノットに向上した[2]

なお2番艇は、後に兵装を撤去した[2]

同型船一覧

まつゆき型は全艇が日立造船神奈川工場で建造されたのに対し、本型は墨田川造船で建造された。

計画年度 # 船名 建造 竣工 解役
昭和44年[3] PC-48[3] はまぎり[3] 墨田川造船[3] 1970年3月19日[3] 1993年3月3日
昭和45年[3] PC-52[3] はまなみ[3] 1971年3月22日[3] 1994年3月4日

参考文献

  1. ^ a b c 徳永陽一郎、大塚至毅『海上保安庁 船艇と航空 (交通ブックス205)』成山堂書店、1995年、95-96頁。ISBN 4-425-77041-2 
  2. ^ a b c d 「海上保安庁全船艇史」『世界の艦船』第613号、海人社、2003年7月、99頁、NAID 40005855317 
  3. ^ a b c d e f g h i 「資料・海上保安庁」『世界の艦船』 通巻第379集、1987年5月号、海人社、1987年5月1日、93-108頁。 



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