とよたろう
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/06 21:18 UTC 版)
とよたろう TOYOTAROU | |
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職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2012年 - |
ジャンル | 少年漫画 |
主に鳥山明の『ドラゴンボール』関連の作品を描いている。宇都宮大学教育学部中学校教員養成課程美術科卒[要出典]。
2012年、『Vジャンプ』にて『ドラゴンボールヒーローズ Victory Mission』で連載デビュー[2]。2015年から映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の読み切り掲載を経て、『Vジャンプ』2015年8月号から『ドラゴンボール超』を連載中[3][4]。
来歴
小学生時代に見たアニメ『ドラゴンボール』が好きで「こんなワクワクする絵が描いてみたい」と思うようになる[5]。学生時代はその作品に登場するキャラクターを模写していた[5]。
漫画家になる前はテレビディレクターの仕事をしており、本人も『ドラゴンボール』関連の連載が実現しなかった場合はディレクターの仕事を続けていたと述べている[6]。
ある日、鳥山明の作品『ちょっとだけかえってきた Dr.SLUMP』の作画が中鶴勝祥だと知る。「鳥山明先生じゃない人が描いている。もしかしたら俺も、将来一緒に仕事ができるかも」と思い、『ドラゴンボールヒーローズ』の自作漫画を集英社に持ち込んだのが漫画家デビューのきっかけとなり[5]、その半年後に『ドラゴンボールヒーローズ』の漫画でデビューした[6]。
人物
漫画制作について
漫画版『ドラゴンボール超』に関しては、鳥山明のプロットを基に、とよたろうが話を膨らませて描いている[7][3]。その際、毎回ネームを鳥山明がチェックしているとのこと[3][8][9]。コミックスの巻末では、とよたろうの描いたネームと、鳥山明により手直しされたネームが一部掲載されている。
原稿を制作する時は、ネームと下描きをシャーペンで描いて、それをスキャンして青で印刷し、そこにインクでペン入れをした原稿を再度パソコンに取り込んで、デジタルで仕上げている[10]。
必需品
作業をするうえでスマホとテレビは必需品と語っており、スマホで音楽やラジオ、YouTubeを流し、テレビでは地上波の番組や、録画した番組や、Netflix、Amazon Prime Videoなどを流しながら作業をしているとのこと[10]。
評価
2016年4月4日に『ドラゴンボール超』第1巻の発売を記念して鳥山は「スゴい人がDBを継いでくれました!」とコメントを寄せた[11]。
漫画版『ドラゴンボール超』は2025年4月時点で累計発行部数1200万部を記録している[12]。
鳥山明との対談で、「とよたろうさんのネームは安心して見られる。このままでも大満足だが、いろんなアングルから見る構図を多用できれば、より完璧になる」と鳥山がアドバイスしている[13]。
2017年の鳥山との対談では、「以前は僕の『ドラゴンボール』を追いかけている印象だったが、最近は作画に自分のカラーが出てきて、確実に良くなっている」と鳥山が評価している[14]。
作品リスト
漫画作品
作品名 | 形式 | 掲載誌 | 備考 |
---|---|---|---|
ドラゴンボールヒーローズ Victory Mission | 連載 | 『Vジャンプ』2012年11月号 - 2015年1月号→『Vジャンプ+』[15]2015年2月号) | 休載中[16] |
ドラゴンボールZ 復活の「F」 | 読切 | 『Vジャンプ』2015年4月号 - 2015年6月号[17] | 全3話 |
ドラゴンボール超 | 連載 | 『Vジャンプ』2015年8月号 - 連載中[18] | |
ドラゴンボール ゼノバース2 THE MANGA | 読切 | 『ドラゴンボール ゼノバース2 PS4版 ヒストリアガーディアンズ超ガイド』2016年11月2日 | |
ドラゴンボールスーパーダイバーズ | 読切 | 『Vジャンプ』2024年12月号 |
漫画単行本
2025年4月時点。
- 『ドラゴンボール超』2015年 - 続刊中、既刊24巻
デザイン
- 『スーパードラゴンボールヒーローズ ワールドミッション』(シーラス[19])
- 『ドラゴンボール超』
- とよたろうが描いてみた!(イラスト、ドラゴンボールオフィシャルサイトにて毎月掲載[10][23])
出演
テレビ番組
- 特捜警察ジャンポリス 「とよたろう先生を直撃捜査!」(2017年11月11日、テレビ東京)[24]
- おはスタ 「とよたろう先生が教える 悟空の描き方講座」(2023年12月25日、テレビ東京)[25]
- おはスタ「第2回とよたろう先生が教える 悟空の描き方講座」(2024年1月8日、テレビ東京)[25]
- おはスタ「第3回とよたろう先生が教える 悟空の描き方講座」(2024年1月29日、テレビ東京)[26]
関連人物
担当編集者
- ビクトリー・ウチダ[27]
脚注
注釈
出典
- ^ “とよたろう(漫画家)”. マンガペディア. 2021年12月3日閲覧。
- ^ “ドラゴンボールヒーローズ ビクトリーミッション”. 2018年12月13日閲覧。
- ^ a b c “ドラゴンボール超1巻発売記念「とりとよ放談」”. 2018年3月13日閲覧。
- ^ “少年ジャンプ+公式サイト ドラゴンボール超”. 2018年3月13日閲覧。
- ^ a b c 「少年時代の落書きから鳥山先生と一緒に仕事するまで」『スポニチ ドラゴンボール超 新聞』スポーツニッポン新聞社、2018年12月12日、7頁。
- ^ a b “For Toyotarou, Drawing Dragon Ball Super is a Dream Come True”. cbr (2016年10月27日). 2025年4月5日閲覧。
- ^ “【VJ公式】『ドラゴンボール超』担当編集による裏話とは…!? - YouTube”. 2020年10月14日閲覧。
- ^ 「VJ編集部Presents! とよたろう先生超解体新書!!!」『ドラゴンボール超』 第2巻、集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2016年12月7日、213-214頁。ISBN 978-4-08-880867-3。
- ^ “Toyotaro (Auteur de Dragon Ball Super) - Akira Toriyama a changé ma vie (with EN-JP subtitles) - YouTube”. 2018年5月17日閲覧。
- ^ a b c “とよたろう先生の制作現場に密着!魔人ベジータを描くポイントは「表情」”. ドラゴンボールオフィシャルサイト (2022年4月29日). 2025年1月24日閲覧。
- ^ “「ドラゴンボール超」1巻、鳥山明「スゴい人がDBを継いでくれました!」”. コミックナタリー (2016年4月4日). 2025年3月23日閲覧。
- ^ Vジャンプ編集部 [@V_Jump]「『最強、集結ー。』 セルマックスを倒し、ビーストの力を得た悟飯。その力に興味を示した悟空は悟飯との試合を提案するが ベジータやブロリーも参加する大混戦に!? 史上最強の親子ゲンカが始まる...!」2025年4月3日。X(旧Twitter)より2025年4月7日閲覧。
- ^ 「祝 DRAGON BALL超 1巻発売記念!! とりとよ放談」『ドラゴンボール超』 第1巻、集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2016年4月9日、190-191頁。ISBN 978-4-08-880661-7。
- ^ 「祝 DRAGON BALL超 4巻発売記念!! とりとよ放談 Vol.2」『ドラゴンボール超』 第4巻、集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2017年11月7日、194-197頁。ISBN 978-4-08-881163-5。
- ^ ドラゴンボールヒーローズ ビクトリーミッション 第27話第27話の最終ページ左下参照。2019年09月01日閲覧。
- ^ ドラゴンボールヒーローズ ビクトリーミッション 第28話第28話の最終ページ左下参照。2019年09月01日閲覧。
- ^ “フリーザ登場の映画「ドラゴンボールZ」コミカライズがVジャンプで始動”. コミックナタリー (2015年2月21日). 2025年1月20日閲覧。
- ^ “鳥山明ストーリー原案の「ドラゴンボール」新アニメ、Vジャンでコミカライズ”. コミックナタリー (2015年5月21日). 2025年1月20日閲覧。
- ^ 「Nintendo Switch「スーパードラゴンボールヒーローズ ワールドミッション」の新キャラクターが公開!」ドラゴンボール オフィシャルサイト、2019年1月17日。
- ^ “『ドラゴンボール超』11巻発売記念!とよたろう先生直撃インタビュー&仕事場を大公開!!”. ドラゴンボールオフィシャルサイト (2019年12月3日). 2021年8月8日閲覧。
- ^ 『ドラゴンボール超』 第16巻、集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2021年8月9日、カバー折り返し頁。ISBN 978-4-08-882744-5。
- ^ “「ドラゴンボール超」孫悟空“身勝手の極意”をコミック版担当・とよたろうが完全監修で立体化! 全144ページの大図鑑も付属”. Excite ニュース (2023年9月2日). 2025年1月20日閲覧。
- ^ “【2023年3月】とよたろうが描いてみた!【父の遺志を継ぐ魔族!!】”. ドラゴンボールオフィシャルサイト (2023年3月30日). 2025年1月24日閲覧。
- ^ “足立梨花&生駒里奈&オリラジ中田 3人を『ドラゴンボール超』とよたろうが描く”. Excite ニュース (2017年11月12日). 2025年1月20日閲覧。
- ^ a b “「おはスタ」にとよたろう先生が出演!悟空の描き方を伝授!!”. ドラゴンボールオフィシャルサイト (2023年12月27日). 2025年1月20日閲覧。
- ^ “「おはスタ」でとよたろう先生が悟空の描き方を伝授!!1月29日に第3回目を放送予定!!”. ドラゴンボールオフィシャルサイト (2024年1月11日). 2025年1月20日閲覧。
- ^ “【8月9日(月)】「Weekly Dragonball News」特別編:とよたろう先生に聞いてみた!”. ドラゴンボールオフィシャルサイト (2021年8月9日). 2025年4月5日閲覧。
外部リンク
- とよたろう(@TOYOTARO_Vjump) - Twitter
- とよたろう - メディア芸術データベース
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