ちょうりんぼう事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 13:34 UTC 版)
1983年9月、京都新聞の広告に「ちょうりんぼう」という差別語が使われ、部落解放同盟がこれに抗議した。京都新聞社は『竜馬がゆく』に使われていた言葉を借用したと釈明したため、解放同盟は司馬を糾弾。同年12月に京都部落解放センターの差別確認会の席へ司馬を出席させた。この席で司馬は「"長吏"と人間の尊厳について」という釈明文を朗読した。ヤジなどで騒然としていた会場は司馬の部落差別に対する批判と明晰な文章によってすぐに静まりかえり、その後糾弾がエスカレートすることはなくなったという。なお司馬は執筆当時、「ちょうりんぼう」が差別語である事は知らず、古い土佐弁で「馬鹿」を意味する罵倒語の一種であるとしか認識してなかったと語っており、差別語の指摘を受け出版社へすぐに該当箇所の削除を申し出ている。
※この「ちょうりんぼう事件」の解説は、「竜馬がゆく」の解説の一部です。
「ちょうりんぼう事件」を含む「竜馬がゆく」の記事については、「竜馬がゆく」の概要を参照ください。
- ちょうりんぼう事件のページへのリンク