その後の人類の移動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:13 UTC 版)
「トバ・カタストロフ理論」の記事における「その後の人類の移動」の解説
近年のヘリコバクター・ピロリ菌の遺伝子解析によれば、その遺伝子の多様性は東部アフリカにおいて減少するという。遺伝子距離を用いた解析によると、ヘリコバクターピロリ菌は5万8000年前に東アフリカから世界各地へ広がったものと解釈された。この結果は、ヘリコバクター・ピロリ菌はその時期から現世人類の体内に寄生しており、また現世人類がアフリカから世界各地へ拡散していったのは少なくとも5万8000年前以降であることと示している。 また、Ambrose (1998) は、トバ火山噴火後にふたたび人類はアフリカから広がったと主張している。現世人類は始めにアラビア半島やインド、インド洋づたいにインドネシアやオーストラリアへと移住していった。その後、ヴュルム氷期の終わり頃(1万1000〜1万年前)までに北南米大陸へと広がったとされる。
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