その他の論理的否定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 05:11 UTC 版)
否定をさらに他の観念と組み合わせて考えることもできる。可能性「~でありうる」、必然性「~にちがいない」などを論理学の枠組として扱うのが様相論理学であり、ここではそれらに対する否定が基本的法則(公理)として必要とされる。 例えば意味としては(言語形式上とは異なる) 「〜しなければならない(命令)」の否定は「〜しなくてよい(免除)」 「〜であるにちがいない」の否定は「〜でないかもしれない」 「〜してよい(許可)」の否定は「〜してはならない(禁止)」 「〜であるかもしれない」の否定は「〜でないにちがいない」 と考えられる。様相論理は一般には古典論理に必然性演算子と可能性演算子を導入して形式化され、「可能性演算子つきの命題」は、「命題の否定に必然性演算子をつけた命題の否定」として定義される。例えば「「彼がそれをしていないに違いない」というわけではない」は、「彼がそれをした可能性がある」と同値である。
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