政治倫理審査会(せいじりんりしんさかい)
衆議院と参議院にそれぞれ設置されている。刑事事件や懲罰では責任を追及できないようなスキャンダルについて、政治責任を追及したり、疑惑を晴らしたりする。政治倫理審査会は、原則として秘密会となるため、議事録などの内容は公開されない。
1976年のロッキード事件を発端に、政治家による数々の金銭スキャンダルが取りざたされるようになり、政治倫理の確立が求められた。
そこで1985年、国会法を改正し、衆参両院に政治倫理審査会が設置された。また、同時に、政治倫理綱領と行為規範が定められ、政治腐敗からの脱却を図ろうと試みた。
政治倫理審査会は、衆議院では25人、参議院では15人の委員で組織されている。委員の過半数が賛成するか、または、不当な疑惑を受けたとする議員が申し出た場合に審査が行われる。
審査の結果は、行為規範などの遵守や一定期間の登院自粛を勧告したり、あるいは、議員における役員などを辞任するよう勧告できることになっている。
(2001.02.14更新)
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