水銀除去プロセス
【英】: mercury removal from natural gas
天然ガス中に含まれる水銀を除去するプロセス。 水銀アマルガム生成によるアルミニウム製機器の腐食を防ぐことを目的とする。硫黄や硫黄化合物で処理した活性炭を充てんした固定床吸着塔に天然ガスを通すことにより、ガス中の水銀を吸着除去するプロセスなどが用いられている。 アルミニウムは、低温用材料として LNG プラント、NGL プラントで広く用いられているので、原料天然ガス中に水銀蒸気が含まれている場合には、前処理として除去設備が必要となる。 1973 年にアルジェリアのスキクダ LNG プラントで起きたアルミニウム製熱交換器の腐食トラブルは、ガス中に 50 ~ 80 マイクログラム/ノルマル立方メートルの水銀が含まれていることが原因と判明し、それ以後建設されたインドネシアのアルン、バダックのベースロード LNG プラントには水銀除去設備が設置されている。水銀アマルガムが配管を閉塞させるというトラブルはその後も報告されており、LNG 製造の上で非常に重要なプロセスといえる。 (曹 裕隆、2006 年 3 月) |

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