じんかくじ
神角寺[解説]豊後大野市朝地町島田にある古刹。欽名天皇の時代(571年)に創建された。平安初期の朝地町周辺は原野に馬を飼育し、弓馬の術に長けた兵士が多い重要な地だった。そのため、大友氏が入部するまで豊後に根付いた大神氏は、武士を養成して強力な武士団を築き発展し続けていた。当時は、この地を支配していた豊後大神武士団の領袖、大野氏の庇護も大きく、神角寺は鎌倉時代のはじめまで西国の一大霊場として栄えた。その後は室町時代に大友氏が中興し、六坊を建設。現在の本堂は室町時代の1369(応安2)年に建立されたもので、六坊のうちの東の坊にあたる。三間四方四角形の建物に、宝形造り、檜皮葺き屋根が美しく、軒反りなど随所に禅宗様式が香る貴重な建造物。山門にある二体の金剛力士像は、本堂より古い製作といわれる
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