ごとうじゅあん

デジタル大辞泉

ごとう‐じゅあん【後藤寿庵】

読み方：ごとうじゅあん

江戸時代の武将。本姓、岩淵。ジュアンは洗礼名。伊達政宗に仕え、キリシタンとして奥州で布教活動を行ったが、幕府の禁教政策のため後に追放。灌漑(かんがい)事業にも尽力し、胆沢川から水を引いた寿庵堰(ぜき)に名が残る。生没年未詳。

世界宗教用語大事典

ごとうじゅあん 【後藤寿庵】

江戸前期の武士でキリシタン。出自に諸説があるが幼時期九州にいたという。入信してジュアン（寿庵）と号す。一六一二（慶長一七）年頃、仙台藩主伊達政宗に仕え、大坂の陣に参加、大坂で宣教師アンジェリスに会い奥州に招き、胆沢の領地を拠点に布教させた。幕府の禁教政策に屈した政宗に反発して宣教師を遇したが、一六二三（元和九）年頃南部地方に追放された。最期は諸説あって不明。胆沢川の治水事業に功があった。（生没年不詳）→ アンジェリス