株式非公開化
株式非公開化(プライベート化)とは、上場している企業が株式を取引所から外し、非公開企業に転換するプロセスである。この過程では、企業が自社の株式を公開市場で取引できないようにし、上場企業としての規制や報告義務から解放されることとなる。これにより、経営者はより自由に意思決定を行い、経営の効率化を図ることができる。
非公開化のメリットとしては、経営の自由度が増す点が挙げられる。公開企業では株主からの圧力を受けることがあるが、非公開化することでその影響を軽減し、迅速な意思決定が可能となる。また、上場に伴う規制や報告義務を削減できるため、経営コストの軽減にもつながる。さらに、株式が取引所で売買されなくなることで、敵対的買収を防ぐことができるという利点もある。
一方で、株式非公開化にはデメリットも存在する。資金調達の選択肢が狭まるため、公開企業に比べて新たな資本を集める手段が限られる。また、既存の株主に対する利益調整が難しくなり、場合によっては株主間での意見対立が起こる可能性もある。
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