河道計画上の流量 (かどうけいかくじょうのりゅうりょう)
河川の洪水を防ぐための計画を作成するとき、河川の代表となる地点(基準地点)を決め、この地点で基本高水流量や計画高水流量を定め、その河川の改修計画が作成されます。大きな河川では、複数の基準地点が設定されています。 ■基本高水流量(きほんこうすいりゅうりょう) 洪水を防ぐための計画で基準とする洪水のハイドログラフ(流量が時間的に変化する様子を表したグラフ)を基本高水といいます。この場合、一定の洪水に対する安全の度合い(治水安全度)が前提とされており、例えば一級河川の主要区間では、100年〜200年に一度の洪水を想定しています。この基本高水は、人工的な施設で洪水調節が行われていない状態、言いかえれば流域に降った計画規模の降雨がそのまま河川に流れ出た場合の河川流量を表現しています。基本高水流量は、このグラフに示される最大流量(グラフのピークの値)です。「きほんたかみずりゅうりょう」とも読まれているようです。 ■計画高水流量(けいかくこうすいりゅうりょう) 計画高水流量は、基本高水を河道と各種洪水調節施設に合理的に配分した結果として求められる河道を流れる流量です。言いかえればこれは、基本高水流量から各種洪水調節施設での洪水調節量を差し引いた流量です。「けいかくたかみずりゅうりょう」とも読まれているようです。 ■洪水調節量 人工的に建設した洪水調節用ダム、調節池、遊水地などに一時的に洪水流量の一部分を貯めることによって、下流の河道に流れる流量を減少させる(調節する)ことができます。洪水調節量とは、この減少した(調節した)分の流量のことです。 |
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