お馬流し神事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 22:43 UTC 版)
本牧神社例祭であるお馬流しは、茅を編み込んで作ったお馬と呼ばれる馬頭亀体の人形に厄災をのせて、根岸湾に流す神事である。1566年から行われていると伝えられている。お馬は旧本牧六ヵ村と呼ばれる間門、牛込、原、宮原、箕輪、台にひとつずつ、計6体が「やぶ」という屋号をもつ氏子によって製作され、例祭初日のお馬迎え式と呼ばれる儀式と共に神社に奉納される。翌日、お馬送り式の儀式と共に奉戴車に乗せられたお馬は、本牧漁港から祭礼船に載せ替えられ、根岸湾の沖合で流される。お馬を流した祭礼船は、各船が競い合って港へと戻る。お馬流しは「ハマの奇祭」と呼ばれることもあるが、國學院大學伝統文化リサーチセンターによる調査は、その起源は鎌倉時代に本牧にある和田山が軍馬の放牧地であった地域的特性に関わっている、と指摘している。最盛期には本牧六ヵ村にそれぞれ祭礼船があり、盛大に催されていたが、根岸湾の埋め立てにともない和船が減少し、1963年からエンジンつきの漁船が用いられるようになっていた。2013年には神社に保管されていた2艘の和船が補修されて使用されるようになった。 頭上奉戴で運ばれるお馬 本牧漁港と祭礼船 根岸湾で流されるお馬 本牧十二天緑地(かつての鎮座地)
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