洋介犬とは? わかりやすく解説

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洋介犬

(うえやま洋介犬 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/18 08:34 UTC 版)

ようすけん
洋介犬
生誕 日本兵庫県丹波市
ジャンル ホラー漫画ツイッター
公式サイト 30秒怪奇妙漫画ブログ「イヌギキ」〜犬列異伝〜
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洋介犬(ようすけん)は、日本漫画家兵庫県丹波市出身[1][2]京都府在住[3]。男性。

商業媒体でのペンネームとしてうえやま洋介犬(うえやまようすけ)を用いていたが、2013年4月以降より「洋介犬」に統一している[4]

来歴・人物

子供のころから漫画家を目指し、4コマギャグ漫画家としてデビューするが、怪談と戦国史が好きで[5]、20代後半ごろに取材やインターネットで募集した実話怪談や創作怪談をショートホラー漫画や幽霊画として発表するブログ『誘怪犯』(現『イヌギキ』)を開設、ホラージャンルに転身したところ、1日3万HITの人気ブログとなり、2007年にはブログ漫画と描きおろし作をまとめた単行本『誘怪犯』が発行された[3]。ブログを継続しながら、ネットでは講談社MiChao!』にて『ヤミツキ 〜いのりの心霊日記〜』を連載配信[6]、紙媒体でも数々のホラー系の雑誌で活動している[3]

漫画執筆以外でも『怪談社[7]』のライブ・イベントに、2009年から参加している[8]

ホラー以外では『エッセイコミックWEBマガジン ゆるっとcafe』(竹書房)で、2011年から妻の菜波(BL、TL小説家)が腐女子であることをネタにしたギャグ・エッセイコミック『くさったよめがあらわれた!』を連載し、2012年には単行本化された[6]

ブログは『30秒怪奇妙漫画ブログ「イヌギキ」〜犬列異伝〜』と名を変え、2012年にはアクセス2000万超えになった[5]

2024年10月24日、自身や家族に危害を加えると脅迫する内容のメールが届いたことを報告し、京都府警に相談したことを明かした[9]

筆名は「洋介犬」と書いて「ようすけん」と読み、自画像はメガネをかけた犬である[5]

作風

ブログ名に「30秒」と付いているように、4コマベースのショートショート漫画を得意とし、制作ペースも早い[3]。連載でも一話完結やオムニバス形式が多いが、『LA×LA×LA』といった長期に渡る長編も発表している[6]

内容はサイコ・ホラー系(サイコ系)超常現象系、不条理系、実話系(ドキュメンタリーもしくはモキュメンタリー)、時事ネタ風刺)と多彩で、作風も後味の悪さを狙った不気味なものから、現実社会の不条理を斬る戒めや信賞必罰的な話、ギャグ要素が入ったブラックユーモア物まで幅広く存在する。当人は読者が恐怖を身近に感じるように「日常生活をフックにするネタ」を意識して仕込んでおり、「お持ち帰り系ホラー」と評されたとインタビューで答えた[3]

作品リスト

連載

  • マガサスビヨリ(『ホラーM』2009年12月号 - 2011年8月号) - 雑誌休刊により未完結のまま連載終了[10]
  • イマワノキワ(『週刊少年チャンピオン』2011年32号 - 51号)
  • 軍師×彼女(『マガジン・ラボ』2013年[11] - 2014年[12]、『新雑誌研究所』2014年11月19日[13] - 2015年1月19日[14]、『月刊少年ライバル』2014年5月号読み切り[15]) - 第1部の連載とされているが[16]、第2部の連載は未定。なお本人はTwitter上で完結したとする投稿もしている[10][17]
  • 歴女るの!(『GANMA!』2014年4月27日 - 2016年3月23日)
  • インガ様応報す(『コミクリ!』2017年12月19日 - 2019年8月13日)
  • 外れたみんなの頭のネジ(『GANMA!』2015年 -2023年)
  • ジゴサタ〜地獄の沙汰もお前しだい(『ゴラクエッグ』2019年 - 2022年[18]
  • 世界が滅んだその後で(『くらげバンチ』2019年10月18日[19] - 2020年11月20日)
  • カミ憑き我慢を決壊す(『週刊漫画ゴラク[20]2020年11月20日 - 2022年1月14日)
  • 反逆コメンテーターエンドウさん(『GANMA!』2021年1月22日[21] - 連載中)
  • JC、殺人鬼やめました(『コミネコ』2021年3月19日[22] - 4月16日→『ComicWalker』2021年8月6日[23] - 2024年3月29日) - 最終話は単行本先行掲載[24]
  • 死神の王とその娘たち(『comicブースト』2022年1月28日[25] - 2023年10月27日)
  • LaLaLa…(『ヤングチャンピオン烈』2022年No.7 - 2025年No.1、全32話)
  • 悪魔の論破〜信じてはいけないあの娘のために〜(『やわらかスピリッツ』2022年11月10日[26] - 2023年8月24日[27]
  • メメ~大野こここはなぜ眼球に殺されるに至ったか~(『ComicWalker』2022年11月17日[28] - 連載中)
  • 黒懺悔(『週刊漫画ゴラク』2023年9月15日号[29] - 連載中) - ショート連載[29]
  • パラウドで逢いましょう(『comicブースト』2024年2月9日 - 連載中)

書籍

脚注

  1. ^ 洋介犬”. マンガペディア. 2024年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年1月11日閲覧。
  2. ^ yohsukenのツイート(1032440331223019520)
  3. ^ a b c d e 『月刊ぱふ』2010年9月号。
  4. ^ 改名決定しました。”. Amebaブログ (2013年3月12日). 2016年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月23日閲覧。
  5. ^ a b c 『くさったよめがあらわれた』カバー折り返し作者紹介。
  6. ^ a b c 外部リンク参照
  7. ^ 怪談社
  8. ^ 怪談社活動履歴
  9. ^ 漫画家・洋介犬氏「本人及び家族に強い危害を…」脅迫メール受け警察に相談」『日刊スポーツ』2024年10月24日。2025年1月11日閲覧。
  10. ^ a b yohsukenのツイート(1251167293557452800)
  11. ^ 洋介犬 [@yohsuken] (2013年4月15日). "【よければ拡散希望】洋介犬の完全新作・学園三国志演義「軍師×彼女」!講談社「ライ バルWEB」にて一挙第一話+第二話WEB公開中。". X(旧Twitter)より2020年4月25日閲覧
  12. ^ 洋介犬 [@yohsuken] (2014年10月8日). "さきほど最新話更新された「軍師×彼女」ですが次回11月分から「新雑誌研究所」WEBへ移籍となります。そちらでもどうかなにとぞよろしくお願いいたします!". X(旧Twitter)より2020年4月25日閲覧
  13. ^ 講談社新雑誌研究所|『アポカリプスの砦』最新話ほか全7本! 第7回「新作コミック」更新!!|講談社コミックプラス”. 新雑誌研究所 (2014年11月19日). 2020年4月25日閲覧。
  14. ^ 講談社新雑誌研究所|兎中信志先生、新連載開始!! 「新作コミック」更新しました!!|講談社コミックプラス”. 新雑誌研究所 (2015年1月19日). 2020年4月25日閲覧。
  15. ^ shonen_rivalのツイート(452028303738544128)
  16. ^ 洋介犬 [@yohsuken] (2015年1月20日). "【更新告知】「軍師×彼女」第二十五話更新されました!決着迫る!最後の演説を始める徳武。彼と奉子の天下獲りここより始まる!※第一部最終回です。少しの間休載いただきますが、再来お待ちください!". X(旧Twitter)より2020年6月26日閲覧
  17. ^ yohsukenのツイート(1566370717482233856)
  18. ^ yohsukenの2022年11月30日のツイート2024年5月10日閲覧。
  19. ^ “自分以外の人間が“亡者”に…洋介犬の新連載「世界が滅んだその後で」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年10月18日). https://natalie.mu/comic/news/351876 2021年3月9日閲覧。 
  20. ^ a b “虐待、圧迫面接、恋心…憑依霊が“我慢”を解放させるホラー単行本「カミ憑き我慢を決壊す」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年2月9日). https://natalie.mu/comic/news/465081 2022年2月9日閲覧。 
  21. ^ 反逆コメンテーターエンドウさん”. GANMA!. コミックスマート. 2022年4月29日閲覧。
  22. ^ 【新連載!】「JC(女子中学生)」で「連続殺人鬼」!? 「禁煙」ならぬ「禁殺」を続けたい! 「JC、殺人鬼やめました」を試し読み! 【コミネコ】”. ネコ・パブリッシングカンパニー. 2021年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月10日閲覧。
  23. ^ yohsukenの2021年8月6日のツイート2024年12月24日閲覧。
  24. ^ yohsukenの2023年12月31日のツイート2024年5月10日閲覧。
  25. ^ 死神の王とその娘たち”. comicブースト. 幻冬舎コミックス. 2023年9月2日閲覧。
  26. ^ 悪魔の論破〜信じてはいけないあの娘のために〜”. やわらかスピリッツ. 小学館. 2023年9月2日閲覧。
  27. ^ yohsukenの2023年8月24日のツイート2024年5月10日閲覧。
  28. ^ yohsukenの2023年11月17日のツイート2024年5月10日閲覧。
  29. ^ a b “人には誰にだって言えない秘密がある…洋介犬が描く秘密告白ホラー新連載がゴラクで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年9月1日). https://natalie.mu/comic/news/539353 2023年9月2日閲覧。 
  30. ^ 洋介犬 [@yohsuken] (2020年6月10日). "まんま「軍師×彼女」というタイトルで講談社より出ています(ただし諸事情で一巻のみ)。". X(旧Twitter)より2020年6月26日閲覧
  31. ^ カミ憑き我慢を決壊す”. 日本文芸社. 2022年2月9日閲覧。
  32. ^ 「反逆コメンテーターエンドウさん」洋介犬 コミックス”. KADOKAWA. 2022年4月29日閲覧。
  33. ^ 「反逆コメンテーターエンドウさん 2」洋介犬 コミックス”. KADOKAWA. 2024年10月26日閲覧。
  34. ^ 「反逆コメンテーターエンドウさん 3」洋介犬 コミックス”. KADOKAWA. 2024年10月26日閲覧。
  35. ^ 死神の王とその娘たち(1)”. 幻冬舎コミックス. 2023年9月2日閲覧。
  36. ^ “洋介犬が贈る「JC、殺人鬼やめました」血痕も真っ赤なフルカラーで単行本化”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年2月22日). https://natalie.mu/comic/news/514037 2023年9月2日閲覧。 
  37. ^ 悪魔の論破〜信じてはいけないあの娘のために〜”. 小学館. 2023年9月2日閲覧。
  38. ^ a b “バズる方法って?洋介犬があらゆるマンガのテクニックを紹介「#新人漫画家と編集者」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年6月15日). https://natalie.mu/comic/news/528932 2023年9月2日閲覧。 
  39. ^ LaLaLa…〜彼女の好きなカノジョ〜 第1巻”. 秋田書店. 2025年2月21日閲覧。
  40. ^ “のどに舌を挿れたい、下着を咀嚼したい…超危険人格“LALALA”のJKを洋介犬が描く”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年6月20日). https://natalie.mu/comic/news/529535 2023年9月2日閲覧。 
  41. ^ LaLaLa…〜彼女の好きなカノジョ〜 第2巻”. 秋田書店. 2025年2月21日閲覧。
  42. ^ LaLaLa…〜彼女の好きなカノジョ〜 第3巻”. 秋田書店. 2025年2月21日閲覧。
  43. ^ 眼球に殺される…! 少女と世界を襲う異変を描く、洋介犬が贈る怪異譚「メメ」”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年10月23日). 2024年10月26日閲覧。
  44. ^ メメ 1 〜大野こここはなぜ眼球に殺されるに至ったか〜”. KADOKAWA. 2024年10月26日閲覧。
  45. ^ インチキシスターと常軌を逸した子羊たちの秘密告白ホラー、洋介犬の新刊「黒懺悔」”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年2月18日). 2025年2月21日閲覧。
  46. ^ 黒懺悔 (単行本)”. 株式会社日本文芸社. 2025年2月21日閲覧。

参考文献

外部リンク




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