いわゆる女性向け護身術との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 06:35 UTC 版)
「女性護身術」の記事における「いわゆる女性向け護身術との違い」の解説
世間で言われている「女性向け護身術」と、本項で解説している「女性護身術」は、どちらも女性が自己防衛するために作られているものだが、その内容は大きく異なる。「女性向け護身術」においては、女性は身体的な能力に劣るとして、簡単な武道や格闘技の技を教えるに留まるため、女性護身術とは言えない。なぜなら、そのような「女性向け護身術」に於いては、#特徴で述べたような、親しい顔見知りによる性暴力や、セクシュアルハラスメントやドメスティックバイオレンスなどには対応することが出来ないからだ。 一方、女性護身術では、格闘の技術だけを指導するのではなく、性暴力の実態や危険な男性の見分け方から、言葉や態度によって暴力に対抗する方法、女性をエンパワーメントして自尊感情と境界線を強化し、#心理的な強さを身につけさせる指導が行われている。そのため、女性護身術のインストラクターには、格闘についてだけではなく、性暴力の実態に関する知識、女性学および 社会的・文化的な性の有り様に関する知識をはじめ、性暴力被害を受けた場合に必要な医療や法律に関する知識も必要となる。
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