『池と月光』
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「エドワード・スタイケン」の記事における「『池と月光』」の解説
2006年2月、スタイケンの初期のピクトリアリスム作品『池と月光』(1904年)のプリントがオークションにかけられ、その当時では史上最高値である290万ドル(約3億5千万円)で落札された。 スタイケンは、『池と月光』をニューヨーク・ママロネックにある、彼の友人で批評家のチャールズ・カフィンの家の近くで撮影した。この写真は森と池、そして木々の間から差込み、池に反射している月光が題材となっている。このプリントはカラーであるが、最初のカラー写真技法であるオートクロームは当時まだ開発されておらず、スタイケンは印画紙にガムプリント(ゴム印画)を多重に焼き付けることによって、カラー写真の効果を出すことに成功している。だが、その制作技法故に、現存する『池と月光』のプリントは3枚のみで、残る2枚は美術館に収蔵されている。 『池と月光』に対する破格の買値は、この作品にある種の性格と稀少さを加えることに幾分貢献している。
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