『更級日記』の異文
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「光源氏物語本事」の記事における「『更級日記』の異文」の解説
菅原孝標女による『更級日記』には『源氏物語』の享受史の観点から、『源氏物語』の成立後間もない時期における普及状況や『源氏物語』の巻数についての最も古い証言が含まれていることが知られていたが、これまで『更級日記』には藤原定家の書写本(御物本)を元にした系列の本文しか存在しなかった。本書はたった一文のみながらもこれらの『源氏物語』の関する情報を記した部分について、「ひかる源氏のものがたり五十四帖譜ぐして」とこれまで見られない異文を記している。なお、本書では人々にこの「譜」について聞いて回った課程でこの異文の存在そのものについての疑義ははさまれていないため、当時このような本文が存在するという認識は特異なものではなかったと考えられている。
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