『常陸風土記』と儒教思想とは? わかりやすく解説

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『常陸風土記』と儒教思想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 14:29 UTC 版)

夜刀神」の記事における「『常陸風土記』と儒教思想」の解説

茨城県史』において志田諄一は、『常陸風土記』は編纂者藤原宇合をその中心と見るのが通説)の儒教思想影響濃厚である事を指摘し、「旧聞遺事」などは必ずしも在地伝承そのまま記したものではなく全般的に儒教的合理的な内容へと改編されているとする。夜刀神について言えば、その姿を見た者を一族諸共に滅ぼす神ではあるが、同時にそれ程の「霊威すさまじい」神でもあり、従って在地農耕成否左右する国魂神として不可欠存在であった筈であり、それを駆逐する行為は本来的にありえず、原話では麻多智夜刀神敬い祀る事で土地開発子孫繁栄得られたために、今(『風土記編纂時代)に至るまで祭祀司っているといった内容であったのを儒教的説明し直したものと見る。また壬生麿場合、麿は国造であり、その重要な職務として支配地の国魂神を祀って作物豊穣祈った筈なので、これも「打ち殺せ」などと叫ぶ筈はなく、同様に儒教的改変与えたものであり、しかも「民政のために云々」との神への叱責は、実は非儒教的土俗的な神を崇める在地郡司層(いわゆる旧国造層)へ向けて編纂者叱責であり、そこには「律令貴族思いあがりの姿」しか見えないとする。

※この「『常陸風土記』と儒教思想」の解説は、「夜刀神」の解説の一部です。
「『常陸風土記』と儒教思想」を含む「夜刀神」の記事については、「夜刀神」の概要を参照ください。

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