『エルナーニ』
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「フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ」の記事における「『エルナーニ』」の解説
その後1843年になり、ちょうどミラノ・スカラ座との契約問題がこじれ、フェニーチェ劇場の新作委嘱に応じようとしていたヴェルディに、ピアーヴェは、ウォルター・スコットの小説「ウッドストック」に基づいて独自に台本を書き暖めていた『アラン・キャメロン』Alain Cameronを提案して、2人の20年にも及ぶ共同作業が開始されたのだった。なおこの『アラン・キャメロン』はこの時ヴェルディの関心を惹かず、1848年になってやはりパチーニにより作曲されたが顧みられない。 かわって浮上したのがヴィクトル・ユーゴー原作「エルナニ」Hernaniであった。ピアーヴェはヴェルディの意向通りに、ある部分では大胆なカットを行い、またある部分ではユーゴーの台詞回しをそのまま活かした。ヴェルディ初期の傑作『エルナーニ』Ernaniはこうして誕生、1844年の初演は大成功し、またこれはヴェルディにとって初めてイタリア国外での成功を勝ち取る作品ともなったのである。
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