「魂魄の塔」の現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 02:49 UTC 版)
魂魄の塔が建立された1946(昭和21)年以降、沖縄では戦場となった沖縄本島中南部を中心に納骨所が建設され、戦場の跡に残された遺骨が集められていった。魂魄の塔が「自然洞窟を利用した納骨所」と言われるように、これら納骨所の多くもやはり自然洞窟を利用し、入口に石碑を建てる形が取られた。1957年、琉球政府は戦没者の遺骨を一括管理する方針のもと那覇市識名に「戦没者中央納骨所」を建設、各地の納骨所にある遺骨の集約を開始した。これによって納骨所はその機能を失って廃止されるか、石碑だけを残した記念碑として残されるかになった。魂魄の塔でも1974(昭和49)年12月に供養祭を行い、翌年1月に遺骨を戦没者中央納骨所へ移動した。それでも、現在に至るまで魂魄の塔への参拝者は絶えることなく続いている。平和学習などでの見学の他、毎年6月23日の慰霊の日には県内外から多くの参拝者が訪れている。
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