「傷痕・再生」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 17:19 UTC 版)
慈湖紀念雕塑公園にある最大の像である「傷痕・再生」の像は、もとは高雄市にあったブロンズの坐像を部分的に復元したものである。元となった銅像は1981年に高雄市に造られたもので、当時の高雄市長が台北より大きな像を造ることを目的として、高さは6.4メートルと設定され、高雄市中正文化センターに設置された。 2007年には、「去蔣化」の風潮にそって撤去されることになった。2007年3月12日、高雄市で坐像を撤去する際、市職員が像を解体する間、撤去に反対するデモ隊と、現場の警備にあたった警察との間で衝突が起きた。 この像は当初は慈湖に届けられることが計画された。受領に先立ち、2007年3月15日、大渓鎮長の曾榮鑑は中華人民共和国浙江省西湖市の市長に像の引き取りを依頼するため、西湖市を訪問した。浙江省国務院台湾事務弁公室副主任は、この申し出を好意的に受け止めていると述べた。しかし、像が79個の破片に分割された状態で大渓に到着すると、西湖市に移設する計画は断念された。 代わりに、慈湖で地元の芸術家によって、いくつかの欠けた部品を部分的に組み立て直され、2008年3月15日に除幕された。「傷痕・再生」と名付けられた脱構築主義の彫刻は、公園内で最も人気のある像の一つとなっている。
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