「五十」の読み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 09:39 UTC 版)
古来、「五十」は「い」と読んだ。崇神天皇の和風諡号である御間城入彦五十瓊殖天皇(みまきいりびこいにえのすめらみこと)、垂仁天皇の和風諡号である活目入彦五十狭茅天皇(いくめいりびこいさちのすめらみこと)はいずれも「五十」を「い」と読んでいる。また和歌山県和歌山市にある伊太祁曽神社では祭神である五十猛命を「いたけるのみこと」と読むとしている。 五十日足彦命/五十日帯日子命(いかたらしひこのみこと)のように「五十日」を「いか」と読んだ。ここから「五十」を「いか」と読み、「五十嵐(いからし、いがらし)」「五十里(いかり)」等の表記が生まれた。五十日帯日子命を祀る新潟県三条市の五十嵐神社は全国の「五十嵐」姓の発祥の地とされている。 万葉集には「五十日太(いかだ)」(五〇)「五十母不宿二(いも寝ずに)」(一七八七)「五十寸手(生きて)」(二九〇四)「五十戸常(言へど)」(六七四)のように「五十」を借訓仮名の「い」として用いた例が多数ある。 「五十」は「いそ」とも読む。島根県太田市五十猛町や西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の五十猛駅はいずれも読みは「いそたけ」。また「五十」に接尾辞の「ぢ(路)」を付けて「いそぢ」と読み、50歳を表す。
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