「プルトップ」の概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 02:44 UTC 版)
「イージーオープンエンド」の記事における「「プルトップ」の概念」の解説
イージーオープン方式はプルトップ(pull-top)と呼ばれることがある。 プルトップは、缶切り等を用いず、缶容器の上面に付けられた引き金(タブ)を手で引っ張って開ける方式、または、その部分を指す日本における一般的呼称である。 プルトップの語は英語圏ではあまり用いない。用いる場合は食品などにおける全面が開口するイージーオープン缶(フルオープンエンド、FOE)に対して言うことが多い。飲料容器ではプルタブと称することが多いが、リングプル(ringpull)およびプルリング(pullring)の語も用いられる。リングプルのほうが優勢であり、プルリングはごく少ない。しかし、口金が外れるプルタブのことを指したりステイオンタブを含めたタブの総称として言われたりもし、使い分けが一定でない点は日本と同様である。ポップトップ(pop top)と呼ぶこともある。製缶企業においても全面が開口するタイプをフルパネルイージーオープン(FPEO)と呼ぶなど、業界でも国により呼び方が異なる。 なお、こうした形式の缶が出る以前の缶は、蓋が平面であるものをフラットトップ(flat top)、ビンのように円錐形の「首」があり、王冠にて密栓・開栓を行うものをコーントップ(cone top)と呼んでいた。プルトップの語はそれに対して作られ、用いられはじめたと思われるが、はっきりしたことは不明である。
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