「ドイツ人」のイギリス女王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 04:41 UTC 版)
「ヴィクトリア (イギリス女王)」の記事における「「ドイツ人」のイギリス女王」の解説
ヴィクトリアにはイギリスよりドイツの血の方がはるかに濃く流れている。計算上ヴィクトリアに流れるステュアート家の血は256分の1に過ぎず、残りはほとんどドイツ人の血であった。 このようにドイツの血が濃厚であるという事実はロシア帝国のピョートル3世、エカチェリーナ2世以後のロマノフ家においても同様である。 そのためかヴィクトリアは日ごろから親独派だった。ドイツから来た夫アルバートも同様であったので女王夫妻はドイツ語を日常会話にすることが多かった。アルバートはヴィクトリア以上にドイツ人としての意識が強く、「彼は最終的にドイツ諸国、イギリス、ベルギー、デンマーク、スイスなど『ドイツ民族諸国』を一つにして、ロシア、フランス、およびヨーロッパの民主化の風潮に対抗する勢力にしたいと考えていた」という。 女王夫妻はイギリスの国益を無視してプロイセンを支援しドイツ統一に協力していると疑うイングランド人も多かった。
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